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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第2章 ヘンシェル星系攻防戦 前編 血塗られた赤土 
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ーザーライフルのエネルギーパックだらけだ。早く離脱しろ!
ちびちゃいそうなら、援護してやるぞ。」
トマホークを走りながら振り下ろす!
「結構です!
何とかしますから!!」
また、相手のトマホークにあたる!
「ガキーン!!」
次の瞬間、振り下ろした腕がいきなり軽くなった気がした。
何が起きたか一瞬わからなかったが、次の瞬間自分の状況が一瞬にしてわかったのだ!
目の前にあるのは、とがった棒。
下には、折れたトマホーク。
つまり、すでに何十人も切ってきた挙句に何百回も敵のトマホークと当たっていたため、折れてしまったのだ!
次の瞬間敵にやられると思った、が、敵は攻撃しない。
そして、右に跳ねるように離脱。
たったの3,4秒くらいであろうか?
とてつもなく、長く感じられた。そして、相手を見て相手との距離をとって、コンバットナイフを抜き取る。
「なぜ、切らなかった?
貴官はあの状況下で俺をやれたはずだ」
すると、彼は
「貴官が、俺の行方不明になった弟に似ていてな
その面影につい感情的になってしまっただけだ。」
すると彼は、
「彼の名前はエーリッヒだ。
貴官は違うか?」
私は、衝撃でコンバットナイフを落としそうになりながら何とか平静を保とうとした。そして、
「貴官にこたえる義理はない。
そもそも貴官は何者だ? どうして、私の・・・」
といった瞬間に、
「ドカーン!!バリバリバリバリ!!!」と補給物資の一部が大爆発をお越し周囲は黒煙で覆われた。
すると、彼は
「また会おう。そのとき、互いに生きていればそのとき話してやる。」
と言って煙の中に姿を消した。
周囲にはまだ擲弾装甲兵がうろうろしており、危険な状態から脱していなかった。
私は、混乱状態になりながら、一人の擲弾装甲兵に襲い掛かって脳天から切り裂いて即死させた。7人目はこっちにかかってきたものの抜き胴で切り裂いた。8人目、9人目
そして、10人目のひよこが私に向かってきた!
「ウォーーーーー!」
と猛獣のような声を張り上げて接近してきたが、まだ実戦経験の浅い兵士のようで返し胴で一撃を食らわした!
相手はヘルメットをしておらず、自分と同い年くらいの兵士は腹部から出血し倒れた。
私は、ヘルメットの防御プラスチックを上にあげて倒れている相手に聞いてみた。
「貴官の名前と階級は?」
すると彼は、侮蔑の顔で仰向きから横目で私を見て
「貴様にこたえる義理はない。逆賊め。」
私は彼を貴族出身の将校と思い
「何とでも騒げ、この負け犬貴族が。
せっかく自分から聞いたのだから自分から名乗っておこう。
私の名前はエーリッヒ・フォン・シュナイダーだ」
相手の表情を見たかった。相手が私の苗字を聞いてどう思うか。
あの謎の強敵の本名と素性を知りたかった。

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