暁 〜小説投稿サイト〜
ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第2章 ヘンシェル星系攻防戦 前編 血塗られた赤土 
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
て、伸びをしやがった!そして、私を見るなり恐怖に恐怖が重なった顔でホルスターを抜き取って私に向けたのだ!
しかし、そんな至近距離ではトマホークのほうが圧倒的に有利に決まっている。
トマホークで逆胴を加えるなり、彼の体は枝のように折れてそのまま倒れた。
そしておやじたちに爆破準備をしてもらえるように連絡を入れようとした瞬間、
上り坂から敵の装甲擲弾兵1個小隊が歩いてきたのだ!
どうやら、装備品か何かを取りに来たらしくトマホークは持っていたもののヘルメットは装着しておらず、雑談しながら接近してきた。
すると、おやじから
「シュナイダー、他の気づかれてもいいからあいつらをやれる自信はあるか?」
と、おそらく含み笑いをされながら言われ、
「やれという前にやりますよ!」
といって私は隠れていた岩陰から飛び出して、擲弾装甲兵小隊のおそらく小隊長と思われる中尉めがけてトマホークを振り下ろした。
トマホークが装甲服を裂き、生身の人間を切り裂く感触、血しぶき。
中尉は肩からバッサリ切られてそのまま布切れのように倒れた。周りの兵士は何が起こったのかわからずに動揺していた。といっても2秒くらいであろうか?
しかし、白兵戦ではこの2秒が命取りとなる。敵がトマホークを振り下ろす前に、逆胴でもう2人目、その流れで3人目をトマホークの槍の部分で仕留める。
リリーもウィリアムもあらかじめの計画通り3方面からこの小隊に切りかかったので、一人が10人をやっつければいい。
5人目をバルハラに送ったところで、敵の先任下士官であろうか?さっきの奴らとは違う感触がする甘いフェイントでは通じない擲弾装甲兵がいた。
なかなか、素早い攻撃、防御。そのとき、ウィリアムが後ろから襲いかかったが、さらりとかわす。そして、ウィリアムの後ろから一撃を加えようしてきた!
私は、衝動的に相手のトマホークを自分のトマホークで受け止めつばぜり合い状態になる。0500時くらいだろうか、朝日が自分に降り注ぐ。そのとき、相手の顔が自分と相手のヘルメットの防御プラスチック越しからはっきりと見えた。
「どこかで、見た顔だな?」
と向こうが帝国語で話しかけてきた。
帝国語は叔父から少しばかり教えてもらっていたので、現地でも苦労なくそこそこはしゃべれるまでの自信はあった。
「知ったことか!
貴族の人形野郎!!」と言って
相手のトマホークを払って引き面を食らわそうとしたが、相手は胴を打ってきた!
「ガキーン!」
トマホークとトマホークがぶつかる。火花。
相手も疲弊していたようだった。
その時、ヘッドセットからおやじが
「なかなか手間取ってるな。爆弾の設置はこっちで完了した。今回の置き土産(設置爆弾)は豪華だ。なんたって粉(ゼッフル粒子)が入ってるし、元の土産(補給物資)にはTNTとかレ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ