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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0979話
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事情は知られているとしても、あんまりこんな姿を人に見られたくないんだから」

 そう言われ、確かにそれはそうだと扉を開けて円を部屋の中へと招き入れる。
 ちなみにネギと小太郎は、俺や3-Aの生徒達とは離れた部屋に泊まっている。
 この辺、一応エヴァ辺りがこっちの事情を汲んでくれたのだろう。
 昨日と同様、円と共にベッドの上に並んで座る。

「あ、あははは。分かっていても、やっぱりこんな格好でアクセル君と2人きりになると照れるわね」

 照れで頬を真っ赤に染めた円の肩に手を伸ばして引き寄せると、次の瞬間には円の身体は俺の腕の中にあった。

「安心しろ、お前は十分に魅力的だよ」
「そ、そう……かな?」
「ああ、間違いない。10人男がいれば、10人全員がお前の魅力にクラッとくるだろうな。……もっとも、こんな円を他人に見せるのは絶対にごめんだが」

 そっと頬を撫でながら告げ、言葉に詰まった円の顎に指を当てて上を向かせる。

「あ……」

 そのまま何も言わせず、円の唇へとそっと唇を重ねる。
 触れるだけのキスだったが、それが円の緊張を解いたのだろう。ガチガチになっていた身体の力が抜け、俺の身体へとしなだれかかってきた。

「アクセル君。……私、頑張ったんだよ? この3年間、アクセル君に相応しい女になる為に、一杯頑張ってきた」

 潤んだ瞳で告げてくるその言葉に頷き、再びの口付け。
 ただし先程とは違い、深い……深いその口付けは数分にも及ぶ。
 お互いが離れると、既に決まった出来事であるかのように銀糸が俺と円の間に生み出される。

「分かっている。……それに約束云々って訳じゃなくて、俺はお前が欲しい。俺と共に永遠を生きてくれるか?」

 空間倉庫から取り出した時の指輪を手に尋ねると、円は艶やかな笑みを浮かべ、その瞳から涙を一滴流しながら頷く。

「……ふふっ、嬉しくても涙が出るって本当なんだね。わかったわ、アクセル君。私はこれからずっと……アクセル君が嫌だって言っても、ずっとずーっと一緒にいるんだから」

 中学生の時には自分のハスキーな声を嫌っていた円だったが、今の円からはそんな空気は一切感じない。この3年間で、そのハスキーな声も自分の魅力だと気が付いたのだろう。

「ああ。時々喧嘩するかもしれないし、マクロス世界の時のように急にいなくなってしまう事もあるかもしれない。でも……それでも、俺はお前の、そしてお前達の下に絶対に帰ってくるよ」

 そう告げ、円の手を取り左手の薬指へと時の指輪を嵌め……そのまま抱き寄せ、再び深く口付けを交わしながらベッドへと押し倒すのだった。
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