Life3,5 買い物と言う名のデート
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故このようなイベントに遭遇しなければならないのかと、士郎は本気で頭を抱えたくなっていた。
そもそも、士郎視点で言うのであれば、買い物に付き合う=荷物持ちだと思っていたのに現状は、付き合いはじめのバカップルの様だった。
勿論、士郎達がいちゃつけばいちゃつくだけ、周りのモテナイ男たちは血涙を流さんばかりに憎悪の視線を遠慮なく送り、イリヤとゼノヴィアは嫉妬と狂気の末に、呪言を呟くという悪循環を完成させていた。
「では士郎君」
「次は私達にも食べさせてください」
「・・・・・・・・・わかった」
ロッキー山脈の絶壁から飛び降りる程の覚悟を決めて、士郎はこの行為を続ける事を決意した。
しかし、そんな一日の中で、誰も気づかなかったであろう。
彼らとは別に、何の感情も孕ませることない、見るモノが居た――――いや在った事に。
−Interlude−
夜。
漸く解放された士郎は、風呂から上がり、今日はもう寝ようと自室に向かっている処で、ある客室から突如として現れた4つの腕に掴まれた。
「ウフフ、し・ろ・う☆」
「今日は寝かせませんよ?」
イリヤとゼノヴィアは、目が座っている状態のまま士郎を部屋に引き込んだ。
「な、なんでs――――。
その後、士郎は朝になってようやく解放されたようだが、藤村家の男衆たちに如何したんだと心配される位に、やつれていたそうだ。
−Interlude−
冥界のある屋敷で、現魔王を任されている1人が、人間界で盗撮のために飛ばした特別性の超小型オートマトンの記録映像に、目を通していた。
「ウフフフ☆士郎君ってば、あれだけ忠告したのにソーナちゃんに手を出すなんて、駄目な子ね☆」
暗がりの一室で、小心者もしその場に居れば、一瞬で気絶するのではないかと予想出来る位の殺気に満ちたオーラを纏わせながら、現魔王の1人は記録映像を確認していた。
「明後日には冥界にも来るって、サーゼクスちゃんも言ってたし。これは相応の拷問と調教をしてあげなきゃね☆まぁ、必要だったらだけどね☆」
訂正、気絶では無く、消滅するかもしれない。
何にせよ。士郎の死亡フラグが、本人の知らぬ間に何本も立っていた事は、最早如何にもならない事実――――いや、現実だろう。
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