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英雄は誰がために立つ
Life3,5 買い物と言う名のデート
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選んで欲しいと言う、たいして変わっていない難題を突き付けられていた。
 ついでに、ソーナと椿姫(2人)とも、現在3着目だ。

 「どう・・・・・・ですか?士郎君?」
 「私のもちゃんと、見て下さい」
 「・・・・・・・・・・・・・・・っ」

 ちゃんと批評しろと言う事は、爪先から頭の天辺まで冷静にガン見しろと言う事に他ならない。
 その様な事、『衛宮士郎』だった頃には、何十人もの女性との出会いで、無意識に誑かしては押し倒し、押し倒されて女性の扱いが上手くなったかと思いきや、未だに初心さを抜け出せない士郎にとっては、修羅場そのものだった。

 「・・・・・・ああ、椿姫は一見、黒地の方が似合うように思えて、白地のビキニも大和撫子のような美しい髪に良く栄って似合ってると思うぞ?」
 「っ・・・・・・・・・ありがとう・・・・・・ございます」

 士郎本人は思った事を口にしたまでだが、椿姫からすれば、あまりに直球だったので恥じらいながらお礼を言う。

 「士郎君、私は如何でしょう!」

 椿姫に対する評価に嫉妬したのか、ソーナは語尾を強くしながら評価を求めた。

 「えっ・・・・・・ソーナは、真面目な雰囲気とは一転して、ずいぶん冒険したなと思えるけれど、その唇を斑上に散りばめられたピンクい色を基調としたビキニは、正直似合いすぎ・・・・・・だと思う。反則だな」
 「そ、そうですか!?その、士郎君がそんなに褒めて下さるのでしたら、これにします」

 士郎のドストレートな感想に、椿姫と同じような反応をするソーナ。

 そんな試着室前の3人に、言うまでもないが、尾行していたイリヤとゼノヴィア(2人)は買い物客を装いながら、以下略。

 「まっ〜たく、士郎ったら♪あんな歯に着せぬ言葉で褒めちゃって!こんなの事に成るなら、小さいころから計画的に教い――――調教しておくんだったわ☆」
 「酷い!狡い!?差別だ!!私の風呂上がりの時は、全く反応しないくせにぃいいいい!!」

 この2人、誰にも聞こえない様なボリュームで憤慨すると言う、実に器用な事をしていた。
 結局士郎はこの後、ソーナと椿姫(2人)の水着を10着以上に批評をさせられていた。


 −Interlude−


 時刻は昼の2時頃、士郎の地獄は別の場所で未だ続いていた。

 「はい、士郎君。ア〜〜〜ン・・・・・・」
 「・・・・・・ア〜ン」
 「士郎君。私のも、ア〜〜〜ン・・・」
 「・・・ア〜〜ン・・・」

 フルーツパフェを食べさせ合うと言う名の地獄だった。
 他の男どもからすれば、天国だろうが、士郎からすれば針の筵状態だ。

 (なんでこうなった?)

 別に嫌なワケでは無い。
 しかし、恋人関係でもないのに、何
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