Life3,5 買い物と言う名のデート
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注目した。
「やっばっ!あの外国人、超カッコよくない!?」
「超って・・・・・、いつの死語よ。でも確かにいい男ね!」
士郎の容姿では、初見で日本人と見切るのは難しいだろう。
兎も角、女性たちは浮かれ、男性陣の感想と言えば・・・。
「なんだ!?あの如何にもイケメン野郎はっっ!!?」
「し・か・も!2人とも、アイツのもんだとっ!!?」
「もげればいいのに、もげればいいのに、もげればいいのに、もげればいいのに――――」
嫉妬と憎悪を士郎の背中へ向けて送っていた。
彼らがもし、魔力発生器官を持ち、陰陽術か黒魔術を習得していれば呪殺出来ていたかもしれない。
そんな呪殺級の嫉妬を向けられている当の士郎は、チリチリと、背中越しに嫌な汗を流しながら感じ取っていた。
士郎からすれば何時もの事だが、内心では溜息をつく。
「どうかしましたか?」
「・・・・・・いや、何でもないさ」
ソーナと椿姫とも、士郎の後方から来る感情に気付いていたが、士郎自身の気づかいを素直に受け取り、気付かないふりをしデートに出発した。
しかし、先程の呪殺級の嫉妬を、そこらの男どもだけで出せるモノだろうか?
少なくとも今回の答えは否だ。
何故なら、先程の呪殺級の嫉妬の確たる感情は、同方向かつ、さらに後方の路地の陰から放たれていた。
ある2人の人物によって・・・。
「ウフフフフ♪――――もう!士郎ったら、私の許可なく(と言うか、しない)女の子――――しかも両手の花状態でデートするなんていけない子ね♪撲殺しちゃうわよ☆」
「狡い、許せない、憎い、狡い、許せない、憎い、狡い、許せない、憎い、狡い、許せない、憎い、狡い、許せない、憎い――――・・・クククククッ!月夜だけだと思うなよっっ!!」
矢張りと言うべきか、イリヤとゼノヴィアだった。
イリヤは、美しい銀髪をなびかせながら、満面の笑みの中に常闇を孕ませていた。
ゼノヴィアは、狂気に堕ちながらも、自分から士郎を奪おう(誰のモノでもない)としている標的を、冷静かつ冷徹にロックオンしていた。
そんなこんなで、前途多難?夏休み2日目が始まった。
−Interlude−
士郎は今まで、様々な困難にも挫けず、多くの修羅場をくぐって来た。
そして、今も困難と言う大きな壁に挑んでいたが・・・。
(正直・・・・・・挫けそうだ)
士郎は今、女性の水着コーナーまで連れていかれただけでは無く、自分たちにどれを着て欲しいか選べと言われたので、勘弁してくれと言う士郎の懇願を聞き入れた。
だがしかし、だったら自分たちが選ぶ水着を試着するので、どれか
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