暁 〜小説投稿サイト〜
カイン=パンジャン
第一章
[2/2]

[9] 最初 [2]次話
立歌劇場でいきますか」
「うん、そうしよう」
 スンダリは会議室、絨毯は赤く見事だが内装自体はわりかし簡素に整っているその部屋の自分の席で満足した顔で頷いた。
「ここはね」
「はい、では」
「歌劇場の感じで格好よくですね」
「そして品性もある感じで」
「そうしますか」
「そうしよう、まああの歌劇場はね」
 ここでだ、スンダリは少し苦笑いになってこうも言った。
「色々な噂があるけれど」
「みたいですね、クラシックの錚々たる顔触れが芸術監督に就任していって」
「そして後味の悪い辞任をして出て行っていますね」
「中には散歩中に急死した人もいます」
 実際にいる、ウィーン国立歌劇場の芸術監督の中には。
[9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ