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運命の悪戯
2部分:第二章
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から撃たれただけでだ」
「そうだな。そうだ」
「我々は勝っていた」
 また何人かが言い出した。それは党員達も同じだった。
「そういえばそうだったな」
「ああ。俺達は負けてはいなかった」
 実際に彼等のうちのかなりの割合が戦争に参加していた。だからこそ戦場がどういった状況だったのかよくわかっていた。肌で感じられる言葉だったのだ。
「私もまた同じだ」
 自分も彼等と同じだと宣言した。
「戦場で常に勇敢に戦い敵を倒してきた」
「戦場で!?」
「しかも勇敢にか」
 群衆達はそこに注目した。
「戦ってきた。ドイツの為に」
「んっ!?待てよ」
「おかしいぞ」
 だがここで党員達は気付いたことがあった。それは。

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