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SAO−銀ノ月−
第七十六話
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「ちょ、ちょっと……いきなり何すんのよ!」

「……返事だよ」

 アインクラッドでヒースクリフを倒した後、俺は崩れゆく浮遊城を眼下にその言葉を聞いていた。色々なことがあったあのデスゲームにおける、俺の最後の思い出として。

『絶対また会おうね、ショウキ――愛してる!』

「アレは、そのっ、まだはやっ」

 返事と聞いてリズも思いだしたのか、後ろから見えるリズの耳までが真っ赤になる。……背後からで良かった、多分自分も同じような顔色をしてるだろうから。

「リズ、俺も――」

 『後悔しないようにな』というエギルの忠告も、『可愛いもんじゃねぇか』というクラインの言葉も。そんなことは今更だ。自分が一番よく分かっていることを、今更……そのお節介に今は感謝しながら、リズにそう言葉を告げた。

「――愛してる」
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