亡霊の正体
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、表情が明らかに変わってしまっているシユウがいた。
「そこまでバレてるなら仕方ないな・・・早く竜の宝の秘密を解いてくれよ」
「お・・・俺知りません・・・きゃっ!!」
シユウはシリルに向かって次々と攻撃を繰り出し、一歩一歩詰め寄っていく。
「だったら早く考えてくれよ。もう時間がないんだから」
シユウはそう言いながらもシリルに次々と魔法をぶつける。シリルは魔法の勢いに押され倒れてしまう。
「・・・なんで反撃してこないの?すごい魔法使えるんだろ?」
シユウはシリルを見下ろしながら冷たく言う。シリルは倒れたまま起き上がれない。
「・・・それなら」
シユウはシリルに向けていた手を氷漬けのの村人たちに向ける。
「一人ずつ人質を消す間に、考えてもらうしかないな」
「やめてえ!!」
手に魔力を溜め、村人に溜めた魔力を放とうとしたシユウ。しかしそれをシリルは飛び付いて止める。
「どけっ・・・」
「本当のシユウはそんなことしない・・・
だって・・・だって私知ってるもんー!シユウは優しい人だって知ってるもん!!」
「・・・は?」
シユウは腕に捕まっているシリルを振り払う。
「数日前にあったばかりの奴が何を・・・!!俺の何を知ってるんだよ!!」
「なんだって知ってるよ!!こんなこと好きでやってるんじゃないんだよね!?そうでしょ!シユウ!!」
シリルは涙ながらにシユウに呼び掛ける。シユウはそれを見て、ようやくこのシリルが違う人間だと気がつく。
「・・・お前まさか・・・」
シユウはそこまでいい、騙されていたことに怒り、表情を歪ませる。
「離せ!!」
「きゃ・・・」
腕に抱きついたヨシノを再び振り払うシユウ。振り払われたヨシノは壁にぶつかりそうになるが、
パシッ
それを本物のシリルが受け止める。
「お前・・・」
「・・・なんだよ・・・」
シリルとシユウがにらみ合う。しかしその隙に
「天竜の咆哮!!」
「なっ!!わっ!!」
後ろから来ていたウェンディがシユウに咆哮を繰り出し、シユウは壁に叩きつけられる。
「やっぱり・・・ヨシノの変身魔法だったのか・・・」
シユウはそう言うとがっくりと肩を落とす。
「ヨシノちゃん!!」
ウェンディがシリルとヨシノのところに駆け寄る。
「大丈夫・・・?」
「ウェンディ・・・シリル・・・」
ヨシノは変身魔法を解き、元の姿へと戻る。
「どうしてここが・・・?」
「さっきヨシノちゃんの家でシユウさんからの手紙を見つけたんだ」
「それでここまで急いで来たん
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