黒炎弾
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「だ、大丈夫だ。まだ慌てる時じゃない。一応勝ち筋もちゃんとある。オレはモンスターとカードをセットしてターンエンドだ」
遊矢 LP8000 手札4枚
場
セットモンスター 1枚
セットカード 1枚
「ふっ、安心したまえ。デッキを間違えたからと言って私の勝ちは揺るがない。私は黒竜の雛を召還してリリース、現れろ真紅眼の黒竜」
真紅眼の黒竜 ATK2400
「レッドアイズか」
「そうだ。そして黒炎弾を3枚発動!!」
「なんだと!?」
発動と同時に真紅眼の黒竜が黒炎弾を3発撃ちだし、オレを焼き尽くす。
「ぐわああああああああっ!!」
遊矢 LP8000→800
あまりの高ダメージに前のめりに倒れる。
「遊矢!?」
「これは闇の決闘である以上、ライフを削られるのは命を削られるのと同意義。すぐに楽にしてやる。私は天よりの宝札を発動。お互いに手札が6枚になる様にドローする。ドロー!!」
「くっ、うっ、ど、ドロー」
「魔法石の採掘を発動。手札を2枚墓地に送り、墓地から魔法カードを1枚手札に加える。私は黒炎弾を手札に加える。さあ、今楽にしてやる。黒炎弾を発動!!」
「や、やめてぇーーーー!!」
真紅眼の黒竜が再び黒炎弾を放ち、オレは火口の傍まで吹き飛ばされる。
遊矢 LP800→0
「そ、そんな。遊矢が、遊矢が」
ライフが0になり、全く動かない遊矢に血の気が引く。闇の決闘でライフが0になった以上、もう遊矢は。
「よくも遊矢を!!ダークネス、貴方だけは許さない!!」
「……」
私の叫びにダークネスは反応しない。それどころか戸惑っている。少しだけ冷静になってみると、真紅眼の黒竜が消えていないのに気が付く。あれは、精霊じゃない。ただのソリッドヴィジョンだ。なぜ、まだ残っているのだろう。
「どういうことだ。ライフは0になっているはずなのに、魂の牢獄が発動しないだと?何が起きている」
ダークネスにとってもこの状況は想定外なのだろう。焦っているのが分かる。そして、そのまま何も出来ずに5分が経過しデュエルディスクがターンエンド処理を行う。
「やはり決闘は終わっていない!?」
「くっくっくっくっ、その通りだ、ダークネス。オレの運も満更でもないな。デッキを間違えたと思っていたが、最善だったようだ」
今まで倒れていた遊矢がゆらりと立ち上がる。
「貴様、何をした!!」
「最後の黒炎弾を食らったとき、オレはこいつを特殊召還していた」
そう言うと同時に溶岩の中から一体のモンスターが姿を現す。
インフェルニティ・ゼロ DEF0
「インフェルニティ・ゼロ。こいつは
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