黒炎弾
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納得する。
「では、我々が呼ばれたのは」
「はい、貴方達に鍵の守護者となって貰いたいのです」
そう言って机の中から立派な木箱を取り出し、中に入っているパズルの様な鍵を見せてくる。
なるほど。ならばこれがオレが遊戯十代に代わってやらなければならない事の一つなのだろう。
「未来を切り開くのがオレの仕事だ。それを邪魔する存在はオレが倒す」
オレが最初に鍵を取り、続いてツァンが、準、カイザー、クロノス教諭、少しだけ悩んでから神楽坂が鍵を受け取る。そして残った一つを校長が持つ。
さて、おそらくは闇の決闘が行われるはずだ。対策用のアイテムと守護者達に強化用のカードを用意しなければならないな。負けるわけにはいかないのだから。マリニーのガレージに置いてあるトランクからまだ販売されていないカテゴリーカードに汎用エクシーズとそのサポートカード、エースカード悪用コンボカードを用意していく。
「うわぁ〜、それって決まったら毎ターンフィールドが綺麗に一掃され続ける上にレヴァが立ち続ける奴じゃない」
「大抵のデッキが消し炭だろうな。アンチを組んでおかないとどうする事も出来ない。他には油断した所をガーゼットで殴り殺してライフを一気に0にすれば何とかなるか?」
サイ・ガールと共にカードを厳選していると、突然床や壁が光だし、闇の力を感じる。
「意外と闇の力が濃いな。いきなり当たりか?」
光が爆発的に広がり、収まるとオレは火口傍に居た。サイ・ガールは傍にいない。ガレージに置き去りになったか。辺りを見渡すと火口の真上に光の足場があり、その上にツァンが居た。
「ツァン、無事か!!」
「遊矢、これは一体?」
「セブンスターズだろうな。それも一番闇の力を持っている奴が相手だろう」
「ほう、よく分かったな」
今まで誰も居なかった空間に黒い仮面を付けた男が現れる。あの黒い仮面は確か
「貴様、ダークネスか」
「ほう、私を知っているとは。それに中々の力を持っているようだ」
「ちっ、あの時は弱いと思ったら消耗してただけか。ツァンを放せ」
「私を倒すか、私に倒されれば開放しよう。そして負けた方はこのカードに魂を封じ込められる」
そう言ってダークネスが懐から魂の牢獄のカードを見せる。
「良いだろう」
デッキホルダーからデッキを取り出してデュエルディスクに装着する。
「「決闘」」
「先行はオレが貰ったぁあああああ!?」
手札を見て情けない声を出してしまった。手札事故なんてチャチな物じゃねえ。
「どうしたの遊矢!!」
「……デッキを間違えた。ギャンブルデッキだ、こいつ」
「ば、馬鹿!!ちゃんとデッキ位確認しときなさいよ!!」
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