暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第471話】(18禁)
[1/5]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
――1025室前――


 ドアの前で背もたれしながら待つ制服を着た女子が居た――遠目から見てもわかる、妹の美冬だ。

 ゆっくり歩を進めて近づく、足音に気付いたのか顔を俺の方に向け、俺だとわかるとジト目で見てきた。


「美冬、ドアの前でどうしたんだ?」

「……お兄ちゃん」


 にこっと笑う妹、だが目はジト目のままで一体どうしたのかと思う。

 おもむろにドアから離れると、俺の隣に来て腕を取り、絡ませてきた――まるで逃がさないように密着してくる、端から見れば恋人同士の様にも見えなくはないだろう。

 そんな美冬の行動に、空いた手で頭を掻きつつ、中で話を聞こうととりあえず自室のドアの鍵を開け、美冬を招き入れる。

 ドア側の電源スイッチを入れるや室内に明かりが灯る――と、同時に部屋の鍵が閉まる音が聞こえた。

 振り向くと美冬が鍵を閉め、にこっと笑顔で笑うや、腰に腕を回して抱き付いてきた――ジト目のままで。


「み、美冬、どうしたんだよ?」

「……お昼、お兄ちゃんが更識さんと手繋いでた……」

「ん?」


 ――お昼というと、カレーを食べた時の事か。

 少し強引に連れ出す為、確かに手を繋いだが。


「何だ? もしかしてヤキモチか……?」

「…………ッ」


 何も言わずに腰を抱く力が強まる美冬、どうやら図星の様だ。


「ハハッ、別にヤキモチ妬かなくても良いのに……」

「むぅ……お兄ちゃんのバカ……」


 軽く頭を撫でる――抱く力は弱まるも、密着するのは止めず、それどころかべったりとくっついてきた。


「……ったく、えっちな事してから妹は独占欲強くなったな」

「だってぇ……お兄ちゃんって、気付いたら女の子落としてえっちな事してるもん……」


 それだけを聞くと下半身にだらしのない男にしか聞こえないのだが――いや、まあ、確かに最近だらしない気がするが……特に、命を狙われた後から。


「そ、そんなに落とすとかしてないだろ? べ、別に皆とえっちな事してる訳じゃ……」


 若干狼狽する俺、言葉が少しどもる。


「ほんとかなぁ……? シャルやセシリアとえっちな事、してないって言える?」

「あ、あぁ……い、言える、ぞ?」

「ふーん」


 明らかに信用してない眼差しと応対、嘘が苦手な俺の態度が全てを物語っているだろう。


「……ごめんなさい」

「やっぱり……。 ……まあ? ラウラには先越されちゃったけど、二人よりは先にお兄ちゃんとしてるから……一応許す」


 まるで浮気して謝罪してる彼氏の気分だ、俺と美冬は双子の兄妹なのに。


「……もう良いだろ? ほら、もう遅
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ