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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0978話
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の姿だった。
 昨日のあやかと同じような格好だが、違うところはそのネグリジェの色か。白だったあやかに対し、こちらは黒。透けて見える下着の色も黒であり、千鶴自身の反則的と言ってもいいようなスタイルと合わせて、非常に扇情的な姿だ。

「千鶴……」
「入ってもいいでしょう?」

 薄らと頬を染めているところを見ると、この部屋に来た目的は明らかだろう。 
 そして、俺に千鶴を拒むという選択肢は存在しなかった。
 千鶴を部屋の中に迎え入れ、そのまま昨日と同じように千鶴をベッドに座らせる。
 ただし、昨日と違うのは俺が座ったのが椅子ではなく、千鶴の隣だった事だろう。
 18歳となり、俺と出会った3年前と比べても比較出来ない程の艶を発するようになった千鶴。
 それでも、こうして夜に男と2人で……それもこんな誘うような格好でいるというのは慣れないらしく、どこかぎこちない。

「お前達、もしかして示し合わせていたのか?」
「……ふふっ、それは秘密よ。でも、そうね。高校を卒業するという時にアクセル君と結ばれるというのは、色々な意味でいい思い出になるでしょう? レモンさん達にしても賛成してくれたし」
「その言葉を聞いて、示し合わせていないと思えって方が無理だと思うけどな」

 昨日があやかで、今日が千鶴。となると残り3日あるんだから、明日は円で明後日は美砂ってところか?
 そんな風に考えていると、不意に千鶴の手が伸びてきて俺の頬を抓る。

「あのね、アクセル君。アクセル君が楽しい夜に思いを馳せるのは分かるけど、それでもベッドの上で私と一緒にいるのに、他の女の事を考えるってのはマナー違反だと思うのよ」
「ごもっとも」

 頬を抓っている手を外し、そっと握る。
 それだけで薄らと頬を赤くする千鶴をそのまま抱き寄せると、千鶴も特に抵抗をせず……寧ろ自分から俺の腕の中へと収まってきた。
 そのまま潤んだ瞳で俺の方へと視線を向け、小さく口を開く。

「アクセル君。この3年間。私は貴方を忘れる事は決してなかった。それこそ1日たりとも。こうして、貴方の腕の中にいる今こそが……ずっと夢に見てきた光景よ」

 そう告げ、俺が何かを答えるよりも前に身体を動かして自分の唇で俺の唇を封じる。
 俺と千鶴の、数年ぶりになるだろうキス。
 俺はマクロス世界に行っていた影響で体感した時間が千鶴よりも少ないが、それでも千鶴にしてみれば待ちに待った瞬間なのだろう。
 瑞々しい唇との深い口付けを1分程交わし、それからお互いに離れると銀糸が俺達を結ぶ。
 俺の目の前には、潤んだ目をした千鶴の姿。
 そんな千鶴に向け、空間倉庫から取り出した時の指輪を差し出す。

「千鶴。……知ってると思うが、この指輪を填めると時の流れの外に身を置く事になり、不老と
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