マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0978話
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うなってこうなったのかは理解出来る。
「アクセル君、アクセル君、アクセル君。いいんちょの左手の薬指の指輪について一言頂戴! これって、もしかして他の3人からいいんちょを選んだって事!? それにアクセル君には他にも恋人がいるって話だけど、そっちはどうするの!?」
がーっと質問を重ねてくるのは、当然の如く朝倉だ。
そんな朝倉の背後には相川が興味津々の表情でフヨフヨと浮かびながら俺の方へと視線を向けている。
「その件に関してはシャドウミラーの極秘事項でもあるから、ノーコメントだ」
別にこれは完全な嘘という訳ではない。実際、時の指輪を身につけた者が時の流れの外に存在する事になり、不老になるというのは、シャドウミラーの中でも限られた人物しか知らない極秘事項なのだから。
この中でそれを知っているのは、あやか達4人にエヴァ、茶々丸、葉加瀬といったところか。
シャドウミラーに所属することになったとはいえ、政治班の下である生活班の四葉ですら知らない秘密なのだから。
だがまぁ、この年頃の女にとって指輪……それも左手の薬指に嵌まっている指輪というのは、確かに色々と重大な意味を持つものなのだろう。
「えー、ちょっとくらい教えてくれてもいいじゃない。それと、出来れば昨夜のいいんちょとの甘い一時に関しての感想をお願い」
……寧ろ、朝倉の狙いとしてはこっちが本命だったらしい。先程よりも更に興味津々といった表情で迫ってくる。
だが俺が断りの言葉を口にする前に、朝倉の頭をガシリと掴む手が……
「朝倉さん。乙女の秘密を暴こうとするのは感心しませんわね。ちょおっとお話しましょうか?」
「あああああああああああ、痛い痛い痛い痛い。いいんちょ、頭が割れる砕ける粉砕されるぅっ!」
そんな風に悲鳴を上げつつ去って行く朝倉を眺めていると、次に俺の前に姿を現したのは神楽坂だった。
こっちを見る目には、どこか呆れた様な……それでいて、納得するような色が浮かんでいる。
「ま、いいんちょの気持ちがアクセルに……それこそアクセルだけに向いているってのは、3年前から分かっていたしね。だから私からはアクセルがいいんちょをだ、だ、だ……その、一緒の夜を過ごしたところで何も言わないわ」
やはり色々と照れがあるのか、頬を赤くして言い直す。
だが、次の瞬間にはパクティオーカードからハマノツルギを取り出し、その剣先を俺の方へと向けてくる。
そのまま強い眼差しで……それこそ、何かの切っ掛けがあれば俺をそのハマノツルギで叩き斬ると言わんばかりの緊張感と気迫を発しながら口を開く。
「けど、いいんちょを泣かせるような真似をしたら、絶対に許さないわよ。例えアクセルがどんなに強くても後悔させてみせるからね。くれぐれも忘れないように
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