第百十二話
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
てくれた。ちゃんと鞄にしまってくれる。あの量をまとめるとなると、かなりの苦労だよなぁ・・・簡単なまとめだけでいいんならすぐに終わるだろうけど、しっかりとまとめることになるだろうからなぁ・・・
「お疲れ様です、先輩」
「すいません、もう少しちゃんと話の流れを・・・」
あ、うん。ふと無意識のうちに漏れちゃったけど、やっぱり伝わらなかったか。
◇◆◇◆◇
「・・・なんだか、色々と付き合ってくださってありがとうございます」
「気にしないでください。元々今日はそういう予定だったんですから」
あの後、しまいはしたもののどうしたらいいのか分からなさそうにしていた梅先輩なのだが、どうにかして連れ出したところ普段通りに戻った。いやぁ、よかったよかった。
んで、今はそう言った諸々も終わり、買った備品とかも帰りついでに学校に届けてきたところだ。私服で学校に入れてもらえるのかと思ったんだけど、結構あっさり入れてもらえた。意外とその辺りは緩いようだ、うちの学校。
「それは、そう・・・ですね。では、今日は一日楽しかったです。ありがとうございました」
「こちらこそ楽しかったです、ありがとうございました」
うん、これくらいの方がいい。家族と話すときほど遠慮を捨てることができないのは当然のことだけど、ある程度は捨ててほしい。それができる程度には付き合いが長くなってると思うんだけど。
「それで・・・明日は家族でパーティなんですよね?」
「はい、例年通りそうする予定ですね」
「あの人数でやるとなると、賑やかになりそうですね」
「人数が増えるにつれて賑やかになっていってますよ。今年はまた増えたので、どうなるのか楽しみですね」
今年はナーシャと狐鳥が家族になったし、どんな感じになるかなぁ。いやぁ、楽しみ楽しみ。これまでで一番衝撃的だったのはアテが加わって初の時だったな。『え?クリスマスって・・・』って感じの表情は今でも面白かった記憶として残っている。
まあ周囲の人に聞いてみるとふつうここまで賑やかにはならないそうだけど、やっぱりどこの家族も少しは賑やかになるってきくわけなんだが・・・
「・・・そういえば、なんだか静かすぎませんか?」
「それは、確かにそうですけど・・・そういえば、クリスマス前なのに静かですね・・・」
ついでに言うと、もう夕飯時だ。なのにこのあたりの家からそういう類の声は聞こえてこない・・・そういや、前にもこんなことが・・・
「あ、あれ・・・」
「まさか、アイツ・・・!」
妙に静かであり、人の気配が弱くなっている。そんな前にもあった出来事に加えて、梅先輩の家の神社が、燃えている。これがもし予想通りなら、あの野郎・・・・・・!
「・・・先輩、委員会の方
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ