第百十一話
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と思った俺は悪くない。とはいえ、それしか情報がないため打ち込む。
で、それを眺めて考えた結果・・・
「わかるかこんなもん」
投げ出した。もうこれどうしようもない。なんもわからん。万水千海使っても意味ないぞ、向こうが使ってきたらこっちも使えー。これくらいでいいだろう、うん。
で、次に吸血系統と思われる権能について。こっちについても、氷柱が霊視した情報がある。とはいえ、たった一言『怪物』と言われただけなんだけど。
「まあでも、それだけでもかなり助かるんだよなぁ・・・」
少なくとも、実在した人物という線は消えた。女神というよりは怪物系統。そういう感じの側面を持つ女神っぽいやつ。うんうん、世界中の神話を探せばそこそこに居るんじゃないかな?多くはなくても、複数はいそう。調べてみないとわかんないけど。
「・・・ま、まあ。それでも、ある程度は絞り込めたし。何より、実在系よりは神話系のほうが俺も知ってるし」
それが一体どれほど効果があるのかは怪しいが、そうでも思わないとやってられない。そういうことで自分を納得させ、次に進む。
最後に残ったのは・・・あ、あれか。カオス状態のやつ。
神速やら鎧やら腐敗やら治癒不可能な攻撃やら・・・なんか多すぎる権能。元の神不明。権能についてもまだまだ出てきそう。つまり何が飛び出してくるのかわからないブラックボックス。要注意、と。
「ま、こんなもんかね」
「なにがですか?」
切り上げてメモ機能を閉じようとすると、目の前からそう声をかけられた。顔をあげてみると、そこにいるのは予想通り梅先輩で。
「おはようございます、武双君。お待たせしてしまい、申し訳ありません」
「おはようございます、梅先輩。そんなに待ってないので、気にしないでください」
ある種テンプレともいえる挨拶を交わしてから、俺は携帯を梅先輩に渡す。スクロールしながらそれを見た先輩は納得した様子で、一つ頷いた。
「現時点で分かったことをまとめたんですね」
「そういうことです。つい一昨日の戦いだとか妹たちの霊視だとかを含めてまとめてみれば何かわかるかなー、と」
「それで、何かわかりましたか?」
「それが、全然でして」
「まあそうですよね」
お手上げ、というジェスチャーをするも特に反応がなかった。少し寂しくなったけど、話は続く。
「そもそも、最初の一つ以外はテキトーですし・・・最後の一つに至っては、これで一つの権能というよりは複数の可能性の方が高いですし」
「あ、その権能については護堂パターン・・・それ全部で一つですよ」
まだ増えるかもですけど、というと先輩は固まった。
「・・・これで、一つの権能?」
「はい、そうです」
「その情報はどこから?」
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