第1話:姿無き(?)侵略者リベンジ編!
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帰るんだ!」
謎の男はニヤリと笑いながら、アンヌ達に引き返すように忠告した。
「な、何!」
馬鹿にされた思いが拭えず、苛立つツヨシが前に進んだ。
「ツヨシ君、止めなさい、落ち着いて!」
アンヌが慌ててツヨシを制しようと前に出たその時!
「俺の忠告を聞かない奴はみんなこうなるんだよ!」
男が叫びながら大きく息を吐き出すと、どす黒い息の固まりがツヨシに近付いた!
「な、何だこれは?」
どす黒い息の固まりがツヨシにまとわりついた時、アンヌが、
「ツヨシ君、危ない!」
ツヨシを息の固まりから引きはがそうとしたアンヌだったが、息の固まりがツヨシばかりかアンヌまで絡みつき…、
「きゃあああ!」
「うわあああ!」
2人の全身を覆い尽くした瞬間、どす黒い息の固まりはアンヌとツヨシ共々、煙のように消え失せてしまった!
「嫌あああああ!」
目の前で起きた恐ろしい現状にただただ泣き叫ぶしかできないアキの側に謎の男がやって来て、
「怖がらなくていいよ、お嬢ちゃん、いつかはあんたも、みんながああなるからさ!俺の正体は『グール星人』、あの2人は挨拶代わりに貰っといたからさ!あんたはとりあえず地球防衛隊に連絡しな!あの2人は人質、近い内に交渉に入るからな!じゃあ、よろしく!」
謎の男が恐怖に怯えて泣きじゃくるアキに伝言すると、その場からスーッと消えた。
「こ、こちらアキ、アキです…、あ、ぁ、…。」
『アキ、どうした?何があったんだ?』
ビデオ無線機の向こう側にいる隊長の山嵐 三太夫(ヤマアラシ サンダユウ)が泣きまくってパニックになっているアキに状況を確認しようとしていたが、このまま変わることなく、アンヌとツヨシの行方がわからなくなった。
2人はどこに連れ去られたのだろうか…?
「…んっ、くっ…。」
何もない無機質な部屋の中、その部屋の中の中央、しかし、そこは床ではなくて空中…、
そう!
部屋の中央、否、中心と言うべき空中に、アンヌがただ1人、宙に浮いたまま居た!
アンヌは宙に浮いたまま、身体を自由に動かせることが出来ずにいた。
(困ったわ…これじゃあ、ウルトラピストルも無線機も使えない…、それに、ツヨシ君はどこに行っちゃったのかしら?)
アンヌが同じくさらわれたツヨシの身を案じてる時、部屋の壁の一部が自動ドアのように開き、自分達を誘拐した謎の男、即ちグール星人が部屋の中に入って来た。
「この部屋は快適かな?アンヌさん?」
「快適なわけ無いでしょ!それになぜ私の名前を?ツヨシ君はどこ?」
身動きが出来ないまま、アンヌが叫んだが、
「簡単な事さ、こいつから聞いたんだよ!」
その時、ツヨシがグール星人
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