sts 06 「芽生えゆく焦燥」
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
って呼んでいいか聞いてみたらあっさり了承してくれたんです」
「そうなんだ……その話を聞いたら私ももっとショウさんに興味持ってればよかったなぁ。何度か前に会ったことあるし、ちゃんと接してたらお兄ちゃんみたいに思ってたかもしれないから」
「あんたみたいな妹なんてほしいとは思わないでしょ。うるさい上に無駄に元気で鬱陶しいし」
「ティア、それは少し言いすぎじゃないかな。ショウさん落ち着いてるし、元気な妹がほしいと思うかもしれないじゃん」
何でそんなに食い下がってくんのよ。
あんた、まさか本当にショウさんに妹扱いしてほしいんじゃないでしょうね。キャロが言うなら可愛げもあるけど、あんただと私は引くわよ。
「妹がほしいかどうかは分からないけど、スバルみたいな子の相手はショウさん慣れてると思うよ。スバルと同じくらい、いやそれ以上に元気な人と知り合いのはずだから」
「本当ですか!?」
「うん。ショウさんは一見取っ付き難そうな人だけど、どんな話題でもなんだかんだで相手してくれるからね。訓練やデバイスのことだけじゃなく、何でも話してみればいいんじゃないかな。もしくは……今は厳しいかもしれないけど、スバルで言えば格闘技の練習に付き合ってもらってもいいだろうし」
シャーリーさんの言葉にスバルは疑問の表情を浮かべる。以前の出動でショウさんの戦っている姿は見ているが、使っていたのは剣型だったはず。近接戦闘の技術はあるだろうけど、格闘技の相手となると勝手が違うように思えるのだが……。
「あらら、見事なまでに何でって顔してるね。まあ使ってるデバイスは基本剣型だし、訓練に顔を出してても基本はなのはさんの手伝いでみんなとは手合わせしてないだろうから分かんないか」
「えっと……ショウさんって本当に格闘技できるんですか?」
「出来るはずだよ」
シャーリーさんが言うには、ショウさんは昔からシグナム副隊長と剣の稽古をしたり、今は前線を退いているフェイト隊長の使い魔と体術の訓練をしていたらしい。そのため近接戦闘の技術はかなり高く、剣の腕前は達人級とのこと。
「それにショウさんってミッド式はもちろん、ベルカ式の魔法も使える人だからね。あの人がいればデバイスのテストするとき本当に楽なんだよ。それに私みたいなメカニックと違って実際に使って戦ったりする人だからね。使う側の気持ちとかが分かってるだけに、みんなのデバイス作ってるときもショウさんの心構えというか意気込みには何度も感心させられたものだよ」
話を聞けば聞くほど、ショウさんも遠い存在のように思えてくる。けれど、別に落胆したりはしない。何故なら前回の出動で彼が戦っている姿を見ているからだ。
多重弾殻の生成の速さや周囲の観察力、大型ガシェットを葬った時の圧倒的な剣捌き。それを見れば自分よりも
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ