StrikerS編
第八話「不思議な少女…ヴィヴィオ」
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
アナが首を振る。
「ほんなら話もまとまったみたいやし、聖王教会いこか?」
はやてが提案すると三人は頷き屋上へと向かった。
「おもろいもん見せてくれてありがとなー翔君。」
「うっせ、こっちは何一つ面白くないわ!」
ヘリの中でケタケタとはやてが笑うのを翔は多少声を荒げながら返した。
「でもなのはちゃんならまだしも……なーんでヴィヴィオは翔君にあんなになついとるんやろーな?」
「おい、その言い方だと俺がおっかない人みてーじゃねーか。」
「まぁまぁ、翔おさえておさえて。」
フェイトが翔をなだめると、翔は渋々といった様子で座りなおす。
「でもまぁおふざけはこんくらいにして……実際のところどうなん? あの子引き取るん?」
「そうだな、とりあえずは引き取ろうとは思ってる。でもいつまでも俺が育てられるとは思えないしな。」
腕を組みながら眉間にしわを寄せ難しい表情をしながら翔が返答する。
「でもヴィヴィオ引き取らない方がぐずりそうな感じするけどね……」
「たぶん翔がそばにいないと大泣きだよ?」
「だよなぁ。」
二人の意見にうなだれる翔。実際のところもし翔が引き取らなかったら先ほどの比にならないほどの大泣きが待っていることだろう。
「じゃあ翔君がヴィヴィオを引き取る形でええかな?」
「そうだな。」
「となると……あとは後見人問題やなぁ。」
「あ、それなら私がやるよ??」
はやてのつぶやきに答えたのはフェイトだ。彼女は生き生きとしたいい笑顔で手を上げた。
「あー確かにフェイトちゃんならさっきのアレもあるし。それにエリオ達の保護者でもあるしなぁ、どうや翔君?」
「どうって……俺はフェイトがいいならお言葉に甘えるしかねーし。いいのか?」
「うん! 私は全然かまわないよ。」
「そうか、んじゃよろしく頼むわ。」
フェイトが快諾したのを確認すると、翔はフェイトに頭を下げる。だがふとなのはも手を上げた。
「私も後見人になる??」
「は?」
「だって一人よりも二人いたほうがいいよ。ね? フェイトちゃん(笑)」
なのははフェイトのほうを見ながら笑みを浮かべているものの、なぜかその笑みには威圧感が漂っていた。だがそれに気付かない翔はそれを断るため声をかける。
「いや、別に後見人は数に問題は。」
「一人より二人のほうがいいよね?」
「お願いします。」
声をかけてまではいいものの、威圧感に負け翔は小さくなってしまった。なにせなのはの瞳に光が灯っていなかったのだ。怖がるのは当然である。
「ほ、ほんなら保護者は翔君で、後見人はなのはちゃんとフェイトちゃんてことでええかな?」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ