StrikerS編
第八話「不思議な少女…ヴィヴィオ」
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後、翔の腕に抱きついた。
「よく寝たか?」
「うん。」
いいながら翔はヴィヴィオの頭を軽く撫でる。ヴィヴィオも気持ちよさそうに目を細めている。
そんな二人の姿を見つめながらなのはは柔和な笑みを浮かべていたが、ふと何かを思い出したように手を叩くと翔に告げた。
「翔君! これからはやてちゃんとフェイトちゃん、あと私と翔君の四人で聖王教会に行くことになってるんだけど?」
「……マジか?」
急な事態に口をあんぐりとあけて驚きをあらわにする。だがそれよりも大変なことが起こりつつあった。
「パパどこかいっちゃうの……?」
ヴィヴィオがまた目に涙をため泣きそうになっていたのだ。おそらく会話の内容の細かいところまではわからないまでも、翔が出かけてしまうということはわかったのだろう。目に溜まった涙は今にも零れ落ちてしまいそうだ。
「い、いや! 落ち着けヴィヴィオ!」
「そ、そうだよヴィヴィオ! 翔君が行くっていってもすぐに帰ってこれるだろうし!」
「ばっ!?」
なのはがいってしまったことに翔が訂正しようとしたが、もう遅かった。ついにヴィヴィオの瞳から涙が零れ落ち、声を上げて泣き出してしまった。
そして泣きながら翔の足に抱きついてしまった。
「いっちゃやーだーー!!」
大きな声を上げ涙ながらに懇願するヴィヴィオになのはと翔はそろってオロオロし始めた。
さらにヴィヴィオの泣き声を聞いたスバル達も駆けつけ、場はさらに混沌としてしまった。だがそこへなのはに通信が入った。
『えっと……なのは? それ今どんな状態?』
「あ、フェイトちゃん。それが。」
なのはが説明を始める中、翔と新人達は泣きじゃくるヴィヴィオに四苦八苦していた。
なのはがフェイトたちに説明をしてから数分後、はやてとフェイトが部屋にやってきた。
「いやー、それにしても翔君も小さい子には弱かったか。(笑)」
クスクスと笑いながらはやてが言うが、翔はヴィヴィオに抱きつかれげんなりとしている。
『笑ってないで助けてくれっての!』
念話を送り懇願すると、フェイトがヴィヴィオの前にしゃがみこみ、ヴィヴィオが落としたウサギのぬいぐるみを拾い上げ、ヴィヴィオをあやす。
少しの間、フェイトがぬいぐるみを使って翔の事情を説明すると、ヴィヴィオもなんとか事情が飲み込めたのか多少ぐずりながらも頷いた。
「ありがとなヴィヴィオ、すぐに帰ってくるからいい子で待っててくれな?」
「……うん」
「よし、いい子だヴィヴィオ。お前らも悪かったな巻き込んじまって。」
「い、いえ! 私達も力になれなかったですし。」
翔が新人達に謝ると、ティ
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