3部分:第三章
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た。それは今までの酒と比べて比較にならない程美味く感じた。そしてその訳も自分でわかっていた。
教授の家庭は実に円満なものだったという。それまで本しか知らなかった教授は家庭人としては実に穏やかでよき夫、優しき父であった。そうなった理由は当然あった。ちずるは何時までもそんな彼の側にいて優しく、美しい笑みをたたえていたという。大正の時代の慎ましやかな話であった。
小松原源五郎教授の書斎 完
2006・5・15
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