第二十話 日高大尉!居合もやるぜ!!その十
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「剣道も柔道も黒帯でもですよ」
「腐った奴は腐ってますよ」
「俺達も大概だって自覚がありますけれど」
「もう酷い奴はこんなのじゃないですよ」
二人なぞ比較にならないまでに腐っている者もいるというのだ。
「強い奴には諂って弱い相手はいじめるとか」
「それで滅茶苦茶底意地悪いとか」
「そういう奴いますよ」
「剣道とか柔道してても」
「学校の部活の顧問とかもう特に」
「剣道教えるんじゃなくて北朝鮮の収容所にいた方が似合ってる奴が」
収容所の看守だ、そこで収容所に入れられている犠牲者達を虐待している様な腐りきった輩だというのである。
「武道をしてるからって誰もが精神鍛えてないですから」
「全く違う奴も普通にいます」
「俺達いじめとか暴力は振るいませんから」
「屑は屑でもレベルと種類があります」
そうしたレベル、種類の屑はというと。
「もう屑と呼ぶにも値しない」
「そこまでの奴ですから」
「屑の中の屑ですよ」
「そこまで屑ですと」
「もう俺達でも軽蔑しますから」
「そういう奴でも剣道とか柔道してますからね」
「それで子供いじめて楽しんでますからね」
自分よりも遥かにだ、年齢も体力も立場も劣っている相手をだ。そうして生徒を恐れさせて悦に入っているのだ。
「そんなことしませんから、俺達」
「人間でいたいですから」
「あくまで人間として屑ですよ、俺達」
「人間止めてないですから」
この場合は人非人という種類の屑である。
「いや、本当にですよ」
「人間踏み外したらいけない境界がありますよね」
「俺達はそこからしゃ離れないです」
「流石に」
「そうだ、屑にもレベルと種類があるのだ」
それはその通りだとだ、悪田部も肯定する。
「武道をしていてもだ」
「人間としての修練をしていない」
「そもそもスポーツをする資格のない奴いますね」
「そういう奴もいますし」
「武道をしているからっていって絶対に立派じゃないですね」
「それはその通りだ、暴力教師やタブロイド紙のナベツネ信者記者でも武道は出来る」
そうしたシェークスピアやサルドゥですらその行いを知れば目を剥くまでに腐り果てた所謂外道共でもだ。
「誰でもな」
「そうそう、誰でもですよ」
「誰でも出来ますから」
「要は中身ですよ」
「そいつの中身です」
武道を行うその人の内面が重要だというのだ。
「それがどうかです」
「いいか悪いかですよ」
「居合をしててもそうですよ」
「屑は屑ですよ」
「そういうことだ、だが今回の相手はだ」
その日帝衆の今回の相手、居合をしている者はというと。
「違う」
「じゃあ内面もですか」
「鍛えられていますか」
「そうだ」
学校によくいる武道の心得なぞない暴力教師と違って、という
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