五十八話:ルドガー・ウィル・クルスニク
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れでお前を止める! 継牙・双針乱舞っ!!」
「そう…か……」
抗う事すらなく十字の斬撃をその身に受け入れながらヴィクトルは小さく理解の声を呟く。骸殻が解け体から血が吹き上がっているがそんな事は気にも留めない。男はアメジスト色の瞳を持つ少女の姿を思い起こしながら酷く穏やかな顔つきで続けて口を開いた。
「嘘つきは……ダメだもんなぁ―――“エル”」
自分の間違いの原因は全て―――約束を破ってしまったからなのだと。それを悟った男は静かにその身を地に横たえ嘘つきにならなかった自分とは違う自分を見つめた。
――現在と過去の戦いは今ここに終わりを告げた――
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