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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第2章 戦地赴任
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の民間人が約400人滞在しており、最新鋭の機械化された採掘現場から首都星ハイネセンへ向けて毎日のように鉱石が搬出されていた。しかし、ここは帝国軍との境界線であったのでケイン准将指揮下のカーラ=テーベ2−1衛星を中心とした駐屯軍が配備されている。
駐屯軍には第100空挺白兵戦連隊戦闘団を主部隊とした約4000名の地上軍と第122・124巡洋艦群、第223・14駆逐艦群 合計2000隻を主艦隊とした駐留艦隊がこの小さな衛星群を防衛するために配置されている。
私の赴任先である第100空挺白兵戦連隊戦闘団の駐屯地はカーラ=テーベ2−1の3−1B補給基地内にある。もともと、カーラ=テーベ2−1自体が今でこそ最前線だが昔はそこまで前線になかったため地上防御部隊駐屯地が必要なかったので、防御部隊駐屯地がないため、しょうがなく補給基地を駐屯地として使っているのであった。
第100空挺白兵戦連帯戦闘団の指揮官はレスラー・メッケル大佐であった。
彼は帝国亡命者2世で、私のような帝国亡命者子弟に対してもかなり好意的であった。
到着当初はレスラー大佐は不在だったので、副官のジェシカ・ヒューズ少尉に伝言をして、宿舎に向かった。
私以外に3名の1等兵と4名の下士官と2名の中尉が着任していて、そのうちのミッキー・モレッティ1等兵とオスカー・アルント1等兵は訓練同期でそれなりに親しい仲であった。また、ロイ・アーロン予備役中尉は行きの船の中でたまたま朝食を相席で食べてから、親しくなった士官であった。ロイ予備役中尉はハイネセン国立大学の応用物理学科を出た秀才で、大学在学中に予備役将校訓練課程を経て予備役士官になって、ハイネセン首都駐屯防衛軍の情報士官を務めていたが物足りなくなって前線行きを希望したなかなか尊敬できる士官でもあった。
私たちは警備兵に宿舎の棟番号を指定されそこへ向かった。
宿舎は中隊ごとに棟分けされていて私とロイ予備役中尉は第2大隊第3中隊の宿舎に向かうよう言われた。
そして、棟に入ると誰もいないかのように真っ暗で指定された部屋に向かおうとしたとき
「敵襲!敵襲!
ただちに、第2小隊1階のひよこ2匹を調理してやれ!」
という意味不明なアナウンスと同時に目の前に、銀色の見慣れた筒が投げ込まれた。
「フラッシュパン(閃光手榴弾)だ!」
急いで、目と耳を抑えたが抑える前に爆発したのだ!
「バン!」
そのあとの目もくらむような閃光と「キーン」という耳鳴りを覚悟したが、なかなか来ないので目の前を見たら、フラッシュパンは割れていて、中から紙が飛び出していた。それを見ようとした瞬間!
目の前が真っ暗に! 何が起きたのかを瞬時に判断しようとしたが、パニックになり、わからないでいた。そのあと椅子に座らされるのが分かった。
そして、目の前が急に明るくなった。 その
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