マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0977話
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ょ、ちょっとアクセル。あんたお酒飲んでないでしょうね? 言っておくけど、私はあんたに変な事されるのはごめんよ!」
「おおっとぉ、一番手はアスナが向かったぞぉっ! 高校卒業と同時に、処女も卒業か!? 一時期、アクセルとの間に怪しい関係があるとかないとか噂されてたけど、ここで本領発揮か!」
「ちょっ、朝倉。いきなり何言ってるのよこの馬鹿! あんたがそんな事を言ったら……」
「アスナさん? ちょおっと付き合って貰えますわよね?」
「ほらやっぱりいいんちょが出たぁっ!」
「ふふふ。全く、オジコンだったアスナさんがいつの間にかノーマルに戻っていたなんて……ただ、アクセル君にちょっかいを出すのは許しません……とは言いませんが、それでも順番は守って貰いますわよ?」
「べ、別にあたしはアクセルに妙な思い何か抱いていないわよ、だから離して、はーなーしーてーっ!」
『ドナドナドーナードーナー』
連れて行かれる神楽坂に向かって歌う3-Aメンバー。……相変わらず色々な意味でチームワークがいい。
そんな風に思った俺は決して悪くない筈だ。
「はい、アクセル君。このお料理私が作ってみたんだけど……どうかしら?」
あやかに連れて行かれた神楽坂を見送っていると、そんな風な声と共に千鶴が唐揚げの乗った皿を差し出してくる。
「へぇ、美味そうだな」
「それはそうよ。アクセル君のために愛情をたっぷりと込めて作った唐揚げなんだから。はい、召し上がれ」
外側はサクリとした食感で、中の鶏肉は非常に柔らかい。味もしっかりと染みこんでおり、幾らでも食べられそうな唐揚げ。
「うん、美味い。……けど、お前達の卒業パーティなのに、主賓が料理を作るってのはどうなんだ?」
「あら? なら四葉さんはどうなのかしら?」
チラリ、とこの春から同僚となる四葉へと視線を向ける千鶴。
その視線を受け止めた四葉はといえば、こっちの視線に気が付いたのかペコリと頭を下げてくる。
「まぁ、これから料理を本職にしようって奴だしな。その辺を考えれば、こういう機会は貴重なんだろうよ」
もっとも、3-Aメンバーの事を考えれば、多少料理を作りすぎたとしても残るなんて事はまずないと思うが。
「ほらほら、アクセル君。こっちは私が作ったんだから食べてみてよ」
「あ、これは私よ」
円と美砂も、千鶴に負けじと焼きそばとタラコパスタを差し出す。
2人共微妙に似ている料理だな。
いや、どっちも美味そうなんだが。
そして事実、焼きそばにしろタラコパスタにしろ、どちらも十分過ぎる程に美味かった。
味にうるさい奴なら色々と文句を言うんだろうが、そもそも俺の舌はそんなに上等なものじゃない。それにたっぷりと愛情を込められたと言われれば、それを不味いと言
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