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真ゲッターロボ・地球最凶の日 第一部「滅亡への夜明け!」
第九話「錚々たるゲッター」
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となり、タリサは撃墜となった。一方のヴァレリアも、ステラのトラップに引っ掛かり、ゲームオーバー。

 「ちっくしょおぉ〜!!」
 夕暮れ時のドッグでタリサは相当に悔しがっていた。無理もない。自分が得意とする格闘術が通用せず、それも素手でダウンされてしまった。
 「だが、結構すばしっこい攻撃だった。お世辞じゃねえ、少しヤバかったぞ」
 そんな彼女の後ろからユウヤが現れる。そして、彼が強化装備を着ないまま戦術機に搭乗していたことも、この場で知られた。
「ったく! こいつは本当に人間かよ?」
生身で戦術機にとびかかるわ、強化装備もなしで戦術機のGに耐えきれるわと、タリサにとってユウヤは超人以上の存在を思えた。
「あんな全身タイツなんてこっぱずかしくて着ていられるかよ? チョビ」
そうユウヤは、彼女に仇名を付けて呼んだ。
「は、は!? 誰がチョビだぁ!?」
「始まったね? こいつは、部隊に馴染むと仲間たちにそれぞれ仇名を付ける癖があるんだよ? あいつ、もうこの小隊に馴染みやがったのか?」
ちゅどよく、ヴィンセントが割り込んできた。それと同時に、ユウヤは他のメンバーらにも仇名を付けていく。ヴァレリオにはマカロニと付けたが、彼には元から親しまれた仇名があるので、今後は彼をその仇名「VG」と呼んでやることに、そしてステラは……
「へへ! どうせジャイアントおっぱ……」
「こ、こら!」
ヴァレリオの口を咄嗟に塞ぐユウヤだが、ステラに睨み付けられたので適当に、
「ヴィーナス……とか?」
「あら、素敵な名前ね♪」
(やっべぇ……「パーフェクト巨乳オッパイま〇子!」って、マジで言っちまうところだった!)
ユウヤはそう自分の度の過ぎた下ネタを咄嗟に抑えた。彼は、男に対しては普通の仇名を付けることがあるが、いざスタイル抜群の女性を見るとセクハラまがいな、もろ悪口のような仇名をつけるので、よく女性に平手打ちされてふられることがしばしば……
「さぁて! 久しぶりに戦術機乗ったから疲れちまったよ? まぁ、ゲッターほどじゃないけどな? 腹も減ったし、飯にしようぜ!」
と、ユウヤは新たな仲間アルゴス試験小隊をディナーへ誘う。そして、彼らにつけた仇名で呼び始めた。
「行こうぜ? チョビ、VG、パーフェクト巨乳オッパイま〇子!……あ」
「はっ?」チョビ
「いぃ!?」VG
「……」ステラ(パーフェクトオッパイま〇子!)
「あ……」ユウヤ
つい、口にしてはならない名をあっさりと口にしてしまったユウヤ。そしてステラはニッコリと微笑みながら彼へ歩み寄る。
「フフッ……」
フルフルと拳を振るわせながら彼女の強烈なビンタが、ユーコンを照らす夕暮れに向かってユウヤの叫びと共に響いた。
「いってぇ〜!!」

夕食を済ませ、ユウヤは通路を歩いていた。
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