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真ゲッターロボ・地球最凶の日 第一部「滅亡への夜明け!」
第九話「錚々たるゲッター」
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しないで?」
アルゴス4は、アルゴス3をユウヤから引き離し、残るはユウヤのアルゴス1とタリサのアルゴス2の二体だけが残った。
「ふっ……出てこいよ? 体は小っさくても搭乗している機体の大きさは変わらないぜ?」
そんな、ユウヤの挑発的な呼び声に、背後から激しくペイント弾が撃ち放ってきた。
「そうきたか?」
ニヤけるユウヤは、一気に速度を上げてアルゴス2から逃げ回る。
「このヤンキーハーフ! 言いたいこと言いやがって!!」
「そうこなくっちゃな!」
しばらく、二機の追いかけっこが続くが、それにしびれを切らしているのがアルゴス2だった。
「テメェ……ちょこまかと逃げ回りやがって!」
「そろそろか……」
目の前の角を右に回り、近くのビルへ身を潜めるアルゴス1。当然、後からアルゴス2も角を右に回るが、
「ど、どこへ行きやがった!?」
アルゴス2の頭部が周辺を見渡すも、突如としてその無線が飛び込んだ。
「こっちだ!」
「!?」
タリサが上を見上げたときには、アルゴス1の脚部がアルゴス2へ飛び蹴りをかましており、アルゴス2は大きく傾いてしまう。
「なめたまねしやがってぇ!」
完全に挑発させられたタリサは、機体を起き上がるとアルゴス1のユウヤへコンバットナイフを取り出した。
「ソイツを待ってた!」
ユウヤは、まさにこの戦況を望んでいた。つまり、近術戦を得意とするアルゴス2との格闘戦である。
「俺は刀以外は、そんな玩具は使わねぇ。素手で決めさせてもらう!」
アルゴス1は、両手の拳を握ってボクシングポーズを取った。
「けっ! あたしに格闘で挑んでくるたぁ良い度胸じゃねぇか? 田舎エース!?」
「可愛い子猫ほど、よく喚くってか?」
「なっ……テメェ!!」
顔を赤くしたが、それはすぐに怒りへと変わり、アルゴス2は我を失うかのようにアルゴス1へ襲い掛かる。
「ふふ……感情的になりすぎて動きがバレバレだな?」
そう呟くユウヤ。彼は、余裕の笑みでアルゴス2の繰り出すナイフの攻撃を軽々と交わしている。

「なんと……近術格闘線のエキスパートであるマナンダル少尉の猛攻を、こうもかわし続けるとは?」
その、光景は司令室からも見受けられる。
「あの男、なんて滅茶苦茶なの……?」
オペレーターの一人がそうつぶやく。それを唯衣は聞いていた黙り続けた。
「……」

 「あらよっと!」
 アルゴス1の手刀でアルゴス2の握るナイフを弾き飛ばした。そして、アルゴス2へアルゴス1の容赦ない拳が飛ぶ。
 「オラオラァ!!」
 「うがぁ……!!」
 戦術機の耐久性も構わぬまま、ユウヤは拳を撃ち続けた。そして、
 「おわりだ……あばよ!」
 アルゴス1が握るアサルトライフルの引き金が引かれた。アルゴス2のコックピットはペイントだらけ
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