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オズのベッツイ
第八幕その八
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「アメリカや中国でも食べてると思ったのに」
「それが違うんだ」
「それぞれの国でね」
 そうだとです、二人は恵理香にこうも言いました。
「アメリカでもハンバーガーは地域によって多少味が違うし」
「中国の麺って本当に地域で色々だよ」
「だからね」
「日本のラーメンはもう日本の料理って言ってもいいよ」
「ハンバーガーにしてもそうだよ」
「そう言っていいから」
 こうお話するのでした、そうしてです。
 カルロスもです、恵理香に言うのでした。
「日本人の好みにね」
「合う様になっているのね」
「そうなっているんだ」
「いつも言われるのよね」
「このハンバーガーはアメリカの、それも」
「ロスの味ですね」
 ジョージがベッツイに答えます。
「それですね」
「そちらの味よね」
「それで麺は」
「これは北京ですね」
 今度は神宝が答えます。
「北京のラーメンですね」
「そちらの味なのね」
「はい、スープも」
 北京のものだというのです。
「調味料にしても」
「そういえば日本でも」
 恵理香も自分のお国のことから言いました。
「ラーメンは場所によって違うわ」
「そうね、神戸と大阪でも違うわね」
 ナターシャも恵理香に言います。
「京都や和歌山でも」
「そうなの、同じ関西のラーメンでもね」
「それぞれ違うわね」
「そうなっているの」
 そうだというのです。
「あと九州の博多だとね」
「豚骨ラーメン?」
「あのラーメンだし」
「私豚骨ラーメン好きよ」
 ナターシャは今は北京のラーメン、中国のそれを食べていますが日本のそちらのラーメンもというのです。
「あのダシの味がいいわね」
「独特でしょ」
「ええ、濃くてね」
「麺は細くて」
「よくスープが絡まって」
 それでいいというのです。
「私好きなのよ」
「じゃあ今度はね」
 ここでこう言ったのはです、ベッツイでした。
「その豚骨ラーメンを食べる?」
「はい、また今度」
 ナターシャもこうベッツイに応えます。
「お願いします」
「それじゃあね、ナターシャが言ってくれたらね」
「テーブル掛けに出してくれるんですね」
「そうするからね」
 それで、というのです。
「何時でも言ってね」
「わかりました」 
「和食だとおうどんもお寿司も天麩羅も」
 こうしたものをです、アンは名前を出してきました。
「お蕎麦も好きよ」
「他には」
「お握りも好きよ、卵焼きもね」
「結構召し上がられていますね」
「後はお好み焼きやたこ焼きも」
 好きだとです、アンは笑顔で恵理香に答えます。
「美味しいわね」
「焼きそばは」
「あれもいいわね」
「何かウーガブーの国の外では」
「色々なもの食べるわ。お弁当の木から出して
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