第二十六話
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楽しみにしつつ母親の意見を取り入れ日本刀型のアームドデバイスの製作。
俺の誕生を心待ちにしていたらしい。
しかし俺の生まれる二ヶ月前に交通事故で呆気なくこの世を去ってしまったという。
その後お母さんはこの部屋には近づかないようにしていたらしい。
この部屋にある本を読んでもいいかと聞いてみると。
「読めるなら好きにしていいわよ。あの人もそのほうが喜ぶと思うしね」
と言ってあっさり許可を出してくれた。
「ただお母さんはここに有る本に書いてある文字をさっぱり読めないのだけど」
確かにここに書いてある魔導書の数々は総てミッド語だ。
教えてくれる人が居なければ自力での習得なんて不可能だろう。
しかし俺にはソル達がいる。言語はインストールされているから後は時間を掛ければ読めるようになるだろう。
先ずは影分身を駆使してミッド語の勉強からかな。
ミッド語を習得すると、俺は影分身を何体か地下室に置き魔導書やデバイス作成の技術書を読み漁りつつ本体はお母さんと御神流の修行という裏技を使って技術や知識の習得に励んでいる。
しかし以前も思ったが、影分身はチートだと思う。
習得スピードが半端無く跳ね上がり、膨大に見えた地下室の書物もこのペースなら1年もすれば読み終わるのではないか?
魔法の方も魔導書を読み解きながら初級編の魔法をソルに手伝ってもらいながら練習している。
これが中々楽しい。
そうそう、ルナはと言うと、俺の首元からソルと一緒にぶら下がっては居るが、一度も起動はしていない。
本来は父親が御神流を扱う為に二刀ワンセットで造ったデバイスで、ルナもその姿は一振りの日本刀を模しているのだが、自分はソラのデバイスだと言って譲らない。
まあ、俺もそれでいいと思う。
未だに俺はソラを発見出来ては居ないが、恐らくこの世界に居るであろうソラもリンカーコアを持って生まれてくるであろうし、そういった場合の相棒もまたルナしか居ないのだから。
しかしソラは何処に生れ落ちているのだろうか。
…まさか転生ミスとかは無いと思いたい。
俺も暇を見ては地道に捜索をしているのだが一向に見つからない。
具体的な捜索方法としてはソルの補助を得て数キロに及んだ『円』をそこかしこで展開、念を習得しているであろうソラならば俺の円に対して何らかのアクションを取るはずだと暇を見ては捜索を続けているが、いかんせん何処に生れ落ちたか解らない上に世界は広すぎる為いまだに見つけられていないのだ。
さて、そんなこんなで俺は今、母さんに連れられてどこかの山の中で御神流の修行中。
此処が何処か?
それは俺にもわからない。
なんせ夜寝ていた時に連れ出されたらしく、気
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