第二十六話
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く。
確か呼吸して固めるイメージだったか?
そして展開する始めての飛行魔法。
『スレイプニール』
ソルが術式を展開する。
久しぶりの空中浮遊。
今までとの勝手の違いに少々手間取りながらも問題なく空を駆けていく。
その日俺は日が沈むまで空を飛び続けていた。
さて、俺の魔法資質についてだが、ソルによる計測と、インストールされていたデータとの比較により、俺の魔力量はおよそA+。
更に炎熱と雷の変換資質を有しているらしい。
転生前もこの二属性が俺のメインだった事を考えると旨い事この世界の魔法技術に対応した物だ。
この辺はテンプレ転生の特典と言う奴だろうと考えを放棄して納得した。
魔力量のA+はまあ凄く昔に読み漁ったテンプレ系転生二次にしては低い方だが、管理局基準ではそれでも高ランク魔導師ということになるだろう。
それにこの身は未だ3歳児、このまま成長すればAAやAAAクラスにも届くかもしれない。
要修行である。
特筆すべきはやはり電気への変換資質だ。
これは本格的にサンダースマッシャー(真)も可能かもしれない。
さて剣術に魔法にと修行に明け暮れている今日この頃、俺は我が家に地下への隠し階段があることを発見した。
好奇心に負けた俺はその階段を降りてみる事にした。
薄暗い階段を下りていくとそこにはこの世界ではオーバーテクノロジーといっても過言ではない機械類と、辺りを埋め尽くす魔道書やデバイスの建造技術書などで埋め尽くされていた。
「ここは?」
『私達が開発された所です』
ソルからそんな言葉が返ってきた。
身近なカプセルに手を触れながら俺は呟く。
「ここで…」
その後俺はお母さんにこの地下の部屋の事を訊ねて見た。
そして明らかになる父親の素性。
管理世界の人間だとは思っていたが、事実はもう少し複雑なようだ。
聞いた話によると父親はモグリのデバイスマスターでオーダーメイドで魔術師へデバイスの製作をしていたらしい。
しかし父親の取引先はもっぱら犯罪組織やら素性のわからないフリーの魔導師。
そういうと父親も犯罪者の様であるが、父親はそこの所に頓着していなかったらしい。
ただデバイスの注文を請け負っていただけで実際に犯罪には手を染めていなかったらしい。
しかし、実際には彼の作ったデバイスで大量の犯罪が行われ、肩身が狭くなったため管理局の眼を縫うようにしてこの世界まで渡ってきた。
そこで偶に来る依頼をこなしながら生活していた所、何処にどう縁があったのかお母さんと結婚。
母さんに婿入りする形で式を挙げ、俺の妊娠が発覚し、お腹の子にリンカーコアの存在が確認されると今か今かと
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