一話、転生します
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ーーいきなりですが
ーー車にぶつかりました
お前何言っとるんや?と思う人もいるでしょう………しかし事実を受け入れる事も必要である、改めて言う……車にぶつかりました、と!!
何が起きたのかを説明します
●○●○
学校の放課後、俺は友達と馬鹿話しながら帰っていた
話のきっかけは俺が借りていた小説である
話をしている時に車に引かれた……
それだけだ
●○●○
「――ここは……?」
目が覚めればそこは、知らない天井――もとい、
知らない空間だった
「……夢?」
夢ならこの不思議空間も納得できる。なら、あの事故も夢なのかもしれない
「残念ながら、夢ではないのう」
「!?誰だ!?」
そう叫びながら思いっきり振り向くと同時に蹴り技を決めた
「ガブリンチョッ!!?」
変な声をあげながら崩れ落ちるのは白髭を生やした爺さんだった
俺より頭一つ分ほど高い長身に、髭と同じく白い髪
モサッとした顎髭を生やしたその出で立ちは、杖とローブを纏っていたらどこぞの老魔法使いに見える
「……って大丈夫ですか!?」
つい癖で蹴ってしまった!!
「……死ぬかと思ったわい」
ムクッ
爺さんは何事もなかったかのように起き上がった、殺す気で蹴ったのに……
「すいません……」
「気にせんで良いわい」
かなり器が大きいとみた
「さて、単刀直入に言うとな」
いきなり話題を変えた
「お主には転生してもらう」
「本当にいきなりだな!?おい!!!!??」
爺さんの発言に突っ込みをいれた
「まずは理由を言え、理由を」
「うむ、じつはの…」
聞くと理由は三つ
1、俺が独学で身に付けた"気"を使う術が俺のいた世界には強すぎた為に世界が俺を拒絶したから
2、本来生き物は死んだその日にその世界に生まれた生き物に記憶を消して転生するのだが、たまたま俺が死んだ日には誰も、何も産まれない日だったから
3、並行世界のひとつが主人公の産まれない世界でこのままでは崩壊してしまうから
「いや、待て待て待て」
俺はとりあえず突っ込んだ
1と2はわかる…だが3は色々ヤバイだろそういうことなら行くしか無かろう
「なら行って来い、特典は渡してるから」
「おう」
そして俺の新しい人生が始まった
「因みにいくのは"精霊使いの剣舞"じゃ」
「なら原作知識消して、つまらなくならないように」
「あいよ」
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