暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
Data11:クロノヴァイス=T=カトレーン
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かなー」

クロノ
「どうした突然」

緋色の空
「いや、タルタロスってソロでもパーティでもプレイ出来るからいいんだけど、やっぱりパーティとかギルドとかの方が出来る事多いんだよね。チャレンジミッションとかがその例で、この間試しに1人で行ったら見事に失敗したもん」

クロノ
「レベルの問題じゃねえの?」

緋色の空
「いや、レベル的には何の問題もないヤツ選んだから。それで無理って事はやっぱり人数だと思うんだよね…けど、私まだまだ初心者だから知り合いは当然いないし、どっかギルド入ろうとしても大抵活動時間は深夜だし。ちょいと学生の身としては厳しいんだよ。勿論、活動時間深夜だからって全員が深夜ログインしてる訳じゃないらしいんだけど」

クロノ
「そんなの声かけりゃいい話……あ」

緋色の空
「気づいたか。私は実はそれなりのレベルでの人見知り……クラスメイト相手にまともに挨拶が返せるようになったのもつい最近なのだよ。だから他のプレイヤーに声かけにくいし、大抵が私よりレベル高いから尚更声かけにくいし……」

クロノ
「一応聞くけど、お前今レベルは?」

緋色の空
「5人中1人19、他は18。多分普通はメインのキャラを重点的にレベル上げるんだろうけど、私ってついつい皆同じレベルにしたくなっちゃうんだよね…それまではストーリーも絶対進めないって決めてる」

クロノ
「なるほどな…で?」

緋色の空
「だからもういっそ、自分でギルドを作ろうと思ったんだけど…私まだゲームの知識も浅いから、ちゃんとギルドを維持していけるか解んないんだよね。で、だから近くでやってる人、もしくはやろうと思ってる人とかがいたら一緒にギルドを作れないかなーと思って。まあやる事といっても狩りしたりチャレンジミッション行ってみたりだけだろうけどねー」

クロノ
「だったら掲示板に書き込めばいいんじゃねえの?サイトにあったよな、ギルド掲示板」

緋色の空
「いや、あれはギルド作ってからメンバー募集したりする為の掲示板だから。一緒にギルド作りましょう!ってヤツじゃないと思う」

クロノ
「だから暁でぼやいてる訳か」

緋色の空
「そういう事。何の解決にもならないだろうけど、溜め込んでると気が滅入るから。それに今、新規で始めるとアイテムもらえるイベント中でさ…くそー!1か月前にやっててくれれば私だって新規だったのにー!」

クロノ
「…それ関係あるか?」

緋色の空
「いいや、今のはただの愚痴。まあ今現在やってる人もアイテムもらえたからいいけどね。丁度買おうか迷ってたヤツだからラッキーだったよ」

クロノ
「……結局これ、何の話だ?」

緋色の空
「タルタロスの話」










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