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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
後日談1 ゆりかご事件の裏で………2
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足げにそう呟いた。

「新型を実際に作ったのは初めてだったけど、案外小さいのね」

手の平に乗った箱状の物体を見つめつつ呟く。

「真白リクは良い発想をしてるわ。爆発で消し去るより消失するようにする。そうすれば余計なエネルギーは必要とせずこの箱のようにコンパクトに出来る。そして………」

そう言いながら箱を手の平から下に落とした。

「爆発はせずとても静かに事が終わる………」

海に落ちていった箱は接触すると同時に解放。
小さな黒い渦が見る見るうちに大きくなっていき海の水をどんどん飲み込んでいく。

「中に封じ込めた擬似ブラックホールは如何なるものも飲み込んで消滅する。消え去るまで………あはは!!凄いわねこれ!!これなら6割で街の殆どを消し去れそうね!!」

海の水が飲み込まれていく様を見ながら1人暗い海の上で笑う。

「善は急げね。とっとと準備して実行しましょう………」








翌日………

「おはようコウ」

協力を申し出た翌日、コウはアリサの家に再び戻っていた。

「おはようアリサ」

朝の挨拶に返事を返す。おはようとアリサは言ったが、とても眠そうだった。

(無理もないか………)

前にも巻き込まれた事があるとはいえ、彼女は一般人なのだ。
そして今回は情報が少なく、後手に回る事は確実だ。ベヒモス云々の話も憶測でしかない。

「よく眠れた?」
「ああ」

コウ自身驚いているのだが、ベットに入って直ぐにコウは眠りについた。
色々と考えたい事はあったのだが、それを忘れさせるように直ぐに睡魔が襲ってきたのだ。

「私は全然………前はいきなり巻き込まれてだったけどこれから何かがあると思うと中々寝付けなかったわ………」

小さく欠伸をしつつアリサが呟く。

「ねえ、本当に01って人はこの世界を…………」
「ああ、言った以上必ず実行してくる」

(そして何より俺が絡んでいる……)

「コウ………」

俺の顔を見て更に不安になったのか、いつもの元気なアリサは何処にもいなかった。

「………大丈夫だアリサ。俺が絶対にお前を守るさ」
「コウ………」

頼もしくもあり、そして何故か儚げに感じるコウの言葉に若干不安が募るがそんな事を気にしていられる余裕は無かった。

『次のニュースです。海鳴市の海で水位が急激に下がっていた事が確認されました。原因は未だ不明で、地震等は確認されず波も穏やかでありますが、津波になる危険もあるので、沿岸部に行く方は注意して下さい………』

「水位が下がった………?」

ニュースを聞いたコウの表情が変わった。

「コウ………?」

心配そうな顔で見つめるアリサへと視線を戻し、コウは口を開く。

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