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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
後日談1 ゆりかご事件の裏で………2
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剣に着く前に全員氷漬けになって回収は諦めたのよね………」

ゼストの言葉を聞き、思い出したメガーヌもそれに付け足すように説明した。

「だがあれは使用者も凍らせるほど強力な魔剣だと分析されていたはず………だが奴は使っていたようだがどういう事だ?」
「俺にも分からない。だけどそれくらい01ならどうにでも出来そうだ」
「それほどの相手って事ね………」

シャイデの言葉に空気が重くなる。
今の地球に戦える者は今居るこのメンバー。更に言えばセッテ、オットー、ディードの3人は戦闘の経験が無い。援軍を求めるにしてもミッドチルダも決戦前だ。並の魔導師では相手にならないだろうし、強い魔導師を送ってもらう余裕も無いだろう。

「………世界を守る為にと言ったが、01は何をするつもりなんだ?」

そんな空気の中、ゼストは態度を変えず再び質問を始めた。

「分からない、だが01はこの世界を消滅させると言っていた。言ったからには何か手段があるはずだ。01は軽はずみにあんな事は言わない」
「そうか………何か情報があれば対策も立てられると思ったが………」
「対策か………対策になるか分からないが、01には1つ特徴がある」
「特徴………?」
「01は自分で新たな物は作れない。いや作れないかは分からないが、今まで作った物は全て元にした物があるんだ」
「そうなると、消滅させる手段も何か元になった物があるかもしれないって事?」
「恐らく」

コウの返事を聞いて、シャイデの脳裏にある物が浮かび上がる。
かつて自分の叔父が関わっており、その元の組織は既に無い。………だが1つまだ見つかっていない物もある。

「………考えたくは無いけど消滅させる手段に1つ心当たりがあるわ」
「シャイデ先生?」

そう話し始めるシャイデの顔は青かった。そしてアリサも察する。

「………俺も1つ心当たりがある。恐らくシャイデと同じだろう」

シャイデの反応を見て、ゼストもそう話す。その言葉は重々しかった。

「………シャイデ・ミナート、心辺りとは………」
「コウ、貴方も零治の記憶があるなら貴方は身近で見た事がある筈よ。あれはまだ試作品でもあった。だけど最近捕まった彼等が言うには既に新作の物は出来ていたと言っていたわ。だけど開発者があまりにも危険すぎる為、そのデータを持って逃げ出したともね」

「あまりにも危険すぎる………?」
「一体何の話をしているのだ!!」

遠回しに話すシャイデとゼストに我慢できなかったセッテが叫ぶ。

「べヒモス。………冥王教会が生み出した、最悪の爆弾の事よ………」














その日の深夜………


「ふふ、準備できた」

海鳴市の海辺。
その上に佇む01は満
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