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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
後日談1 ゆりかご事件の裏で………2
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戻った。
「冗談じゃない………!!」
短い間だったが、この世界、この街での生活がコウにとって一番居心地がよく、心安らぐ時間だった。
記憶とは関係無くもうこの街は帰るべき場所となっていたのだ。
ざわざわと周りから奇異な目で見られている事に気が付いたコウは俯いたまま、人の居ない方へと歩む。
「絶対に守る………その為なら………」
路地裏に差し掛かった辺りでそう呟く。歩きながらも色々と頭をフル回転させて01をどう止めるかを考えていた。そしてそう決意した所で、こちらに来る人影があった。
「来たか………」
「動かないで」
その言葉と同じタイミングでコウは魔力の糸でグルグル巻きにされ、身動きが取れない様にされた。
「………」
「うそ………」
「本当に師匠にそっくり………」
コウの顔を見て、オットーが険しい顔で警戒し、ティードとセッテは驚きその場で立ち尽くしていた。
「セッテの言う通りね。まさかこの世界にも何かしようとしていたなんて………」
そんなシャイデの呟きを聞きながらもコウは反抗どころか身動きすらしていなかった。
「さて、幾つか聞きたいんだけど良いかしら?」
「ああ、シャイデ・ミナート」
名前を言われ、怪訝そうな顔をしたシャイデだが、気を取り直し、質問を始めた。
「あなたは何者?」
「俺はクレイン・アルゲイルによって有栖零治を元に造られた戦闘機人だ。コウと名乗っている。名前を名付けられていなかったんでな」
「クレイン・アルゲイルが造った戦闘機人………」
それを聞いて、ますます警戒の色を強める3人。しかし質問をしていたシャイデは冷静にコウの言葉に耳を傾けている。
「何の目的でこの世界に来たの?」
「俺は前に居た世界から逃げ出す為に、一緒にいた人造魔導師の造った転移装置で目的地を適当に決めて転移した。そうしたらたまたまこの世界に辿り着いた」
「………そんな与太話信じられると思う?」
「ぐっ………」
そう言うと同時に締めていた糸が徐々にきつくなっていく。
「さあ、正直に話なさい。でないとどんどん糸が貴方を苦しめるわ。最後にはミンチになるかもね」
「そう言われても俺は嘘偽りは話していない………転移装置も逃げるのに必死でちゃんと見てもいなかった。元々設定されていたのかもしれないし、本当に偶然かもしれないんだ」
そんなコウの言葉もシャイデは信じる事が出来ず、糸がどんどん食い込んでいく。
「ぐぅ!!だから俺は………!!」
苦しくなっていく中、それでもコウは言い続ける。
「俺は嘘を言っていない!!信じてくれ!!」
「………」
コウは必死に訴えるがシャイデは冷徹だった。
「シャイデ先生!!」
そんな中、シャイデを呼
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