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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
後日談1 ゆりかご事件の裏で………2
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した。
すると刃から巨大な氷の斬撃が飛び、ビルを斜めに斬り裂いた。

「なっ………!?」
「ねえ凄いでしょ!!」
「何をしているんだ01!!」
「何をって………この剣の性能を見せただけよ?」
「そうじゃない!!何故街を破壊する!!」

そうコウが叫ぶと今まで嬉々として説明していた01の顔が一気に不機嫌に変わった。

「………コウこそ何でこの街に肩入れするの?」
「関係無い人を巻き込む必要は無いだろう!!」
「確かに関係無いわね。だからこそどうでもいいじゃない。それにこれは私が作り出した新しい結界の中よ?いくら破壊されても外に影響は無いわ。その代わり、そう簡単に出られもしないし、入れもしない。分かる?あなたはもう私から逃げられない」
「01………!!」

こう言った考えになる01をコウは嫌いだった。
01はコウ以外の人間が景色の様に視界に入らないのだ。



まるで世界は2人だけと思っているかの様に。



「もう、そんなに睨まないでよ………私はあなたの為にしているのよ?」
「俺の為だと………?」
「そうよ、あなたに必要なのはこの世界じゃなくわ・た・し!!」

と最後をわざとらしく強調する01。対してもコウは警戒を解かない。
何時どんな時でもチャンスがあれば逃げるか、迎撃するか………。後者はほぼ可能性はゼロなのだが、それも視野に入れ、油断しない様に心掛けていた。

「その目……気に入らないわ。この世界に来てから一層私に対抗してきてるし………まあそれはそれでちょっと面白いけど。…………これ以上私の02をおかしくしたくないし………決めた!!!」

ぶつぶつと呟いていると思っていると不意に大きな声でそう叫んだ。

「何を………」
「この世界を消滅させるわ」
「なっ………!?」

01のこの決定の意味がコウには理解出来なかった。
自分を探してきた筈なのに、何故この世界を消滅させることを決めたのか………

「何故!!何故だ!!」

思わず我を忘れて叫んでいた。

「貴方の為よ。だって貴方、昔よりもずっとつまらない人間に変わってしまったもの。………そんな02を変化させた世界なんて消滅させた方がスッキリするわ」
「01………!!」

01がそう言うと言う事は既にある程度準備が出来ている筈だ。

「さて、そうと決まれば準備しなきゃね。数日中にクレイン・アルゲイルも動き出すでしょうし、遅れないようにしなきゃ」
「待て、話はまだ………」
「それじゃあ準備が出来たらまた会いに行くわ。もう貴方を捕捉したからどこへ逃げても無駄だからね」
「01!!」
「バイバ〜イ」

そう言って手を振りながら笑顔で01は消えた。それと同時にコウを閉じ込めていた結界も解け、再び元の状態へと
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