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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
後日談1 ゆりかご事件の裏で………2
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「だけど無茶はしないでね、相手は零治のブラックサレナが大勢いると考えていた方が良いわ」
「うん、分かってる。私も自分の出来る事をするよ。そして私のこの力も役に立つと思うし………」
「リンス…………」

そう言って作った拳を見つめるリンスにシャイデは目線を合わせ、心配そうな顔で話し始めた。

「分かってると思うけど、その力は私の指示があるまで絶対に使わないでね、それが出来なければあなたは連れて行かないわ」
「分かってるよお母さん」

その返事を聞いて安心するシャイデ。シャイデはリンスにその力を使わせるつもりは無かった。

(マリアージュシステム………今度使えばリンスはどうなるか………)

既にジェイル・スカリエッティからは使わない様に念を押されているのだ。それでも安定していた影響なのか、リンスは自分の力の一部として最終手段で使う事を考えていた。

(零治達の事も大事だけど………私は母親としてこの子を………)

とそんな事を考えている時、不意にポケットに入れていたスマホが鳴った。

「誰………?」
「セッテね。あの子まだ付いて行きたいとか考えてるのかしら………?」

セッテ、オットー、ディード。
この3人に関してはジェイル・スカリエッティは地球での待機を命じていた。
理由は色々とあるが、一番の理由としては戦闘経験の無さが理由と言える。

セッテに関しては零治を師事し、戦闘訓練をしていたので実力から言えばクアットロや、ノーヴェとも並ぶか、それ以上の実力はあった。しかし実戦での経験は皆無でそれが待機と言う判断となった。


「もしもしセッテ?何度言っても駄目よ、貴女を連れて行く気は………」
『それどころじゃないです!!実は………』



























「さて、これからどうするか………」

あの場から急いで逃げ、視界の隠れた物陰に隠れ、息をひそめる。
何処かの室内に隠れる事も考えたが、もし見つかった時に周りに巻き込む事は避けたかった。

「あの場に居た家族は大丈夫だったか………」

01は狂っている。あの捨てられた世界で2人っきりでいたせいか、自分達しか世界には必要ないと思っている節がある。

コウが捨てられた世界。そこには豊かな自然や様々な近代的な建物、生気溢れる人々が生活している様な世界では無く、正に捨てられた物が集まった世界と言えた。
様々なゴミが捨てられ、それが溜まり、異臭を放つ。緑など全く無く、見渡す限りゴミの山。もしコウだけがあの世界に居れば直ぐに死に絶えたであろう。

「01………」

コウにとって01は姉と呼べる存在だ。
何も無い世界で自分の知識から先ずは生きて行くため
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