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無能騎士の英雄譚
二話
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けいたい 幻像形態》で展開を」

「傅きなさい、《レーヴァテイン 妃竜の罪剣》!」

理事長の指示でステラは霊装を出した

幻像形態は実像形態とは違い、生物に対しての攻撃を体を透過し体力を削る形態である。この形態時は霊装自体が薄くなり見た目から判断がつきやすい

(だが、幻像形態でも物を斬れば当然斬れるし炎とかも熱いまま……さて、どう出るべきか)

「…あんた、具現化しなさいよ」

「あ、ごめん…来い、六鉄(むてつ)」

ステラに言われて神も具現化するが…

『『は?』』

彼が具現化したのは長さは三十センチ程度の左右の手にそれぞれ三本の棒……

観戦者がしんと静まり返る中、神は六本の鉄の棒を空目掛けて放り投げ、落ちてきた一本を掴んで目にも留まらぬ速さで動かした。するとあら不思議。六本の鉄棒は一本の棍へと早変わりし、構える

『『…お〜…』』

それを見た観戦者は感心した

理事長が両腕を横に伸ばす。そしてそのままゆっくりと斜めに上げる

「双方、健闘を祈る。それでは…」

斜めに上げた腕を振り下ろし、

「試合、開始!」

試合の始まりを告げる。天才と無能の騎士の、戦いを
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