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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
後日談1 ゆりかご事件の裏で………
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間が過ぎた。
「おはよう………」
「おはようございますお嬢様」
「おはようアリサ」
朝起きて、リビングに着くと、そこにはいつも通り作業する鮫島とそれに付き従いながら仕事をこなす執事服を着たコウがいた。
「コーヒーでいいか?」
「コウ、お嬢様にその口調は………」
「鮫島、良いの。流石にコウに丁寧に話されるとこっちが気持ち悪いわ。無理な事を言って申し訳ないんだけど、そう言う風に対応してちょうだい」
「お嬢様がそう言うのなら………」
と渋々納得してくれた鮫島。
あの後、アリサはコウを家の新たな執事として雇うと言う事で家に居れる様にした。両親にも説得済みである。
但し、指導する鮫島にはある程度事情を話し、対応してもらってるが、意外と執事の仕事が合っているらしく、評価は高い。
「そうだ、今日講義が午前中だけだから午後から街を回ってみない?」
「良いのか?」
「ええ。そっちの方がコウの為になるでしょう?」
「ああ、ありがとう」
ここで生活する事を決めたコウ。基本的に生活する上で必要な知識は零治の記憶のおかげで既に持っており、生活する上では問題ないのだが、海鳴市の土地の記憶に関してはかなりおぼろげであり、アリサが時間がある時に2人で色々回っているのだ。
「それじゃあ終わったらまた連絡するわ」
「ああ、分かった」
「さて、時間は…………早く着いたな」
待ち合わせの大学の近くの公園のベンチに座り時計を見る。まだ14時半であり、約束の時間は15時であった。これでも時間を大いに使いやってきたのだがそれでも余ってしまったのだ。
「これならもっと掃除とか手伝えばよかったか………?」
一応指示された場所は全てやり終え、鮫島にも許可を得てやって来たが、まだまだ仕事をいくらでもある。
「ふぅ………オリジナルなら何をしているんだろうな………」
一週間、アリサの家に住まわせてもらってコウは分かった事がある。
それはアリサが自分を見て、本当は何を見ているかだ。
(有栖零治。………記憶の中の零治はアリサの事を面白い怪力少女、そして優しく気高い素晴らしい女性だと認識していた。だがその感情からは好意の様なものは無い。アリサはそれを分かっている様だが………)
そう考えながら前を見る。砂場で子供が砂で白を作っていて、それをその親が優しく見守っている。
「好意か………」
『02、世界はあなたと私、2人だけでいいわ。私達を捨てたあの男と、あの男が滅ぼした後の世界であの男を殺し、私達
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