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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
後日談1 ゆりかご事件の裏で………
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……だけど段々と思い出してきた」
「思い出してきた?」
「俺は造られた人間だって事をだ………」










そしてベンチに移動し、零治?は語りだした。








「俺は有栖零治を基に造られた戦闘機人。………まあクローンの身体に機械を埋め込んだ人造人間だ」
「えっ?戦闘機人?人造人間?」
「俺にあった記憶では君はミッドチルダの魔導師とも親しい仲だと認識していたがそう言った話は聞いていないのか?」
「そ、そんな事全然!!………って俺にあった記憶?」
「そう、俺は有栖零治の遺伝子から造られた影響で彼の記憶の一部を持っている。君の事がアリサ・バニングスだと分かったのもそれが原因だ。………もっとも記憶自体はちぐはぐで鮮明に分かるものは少ないのだがな。今この場所に来たのも、この場所がとても大切な場所だと感じたからだ」
「大切な場所………」

そんな大事な場所を零治が話すわけも無いし、当然アリサも知らなかった。

「ま、まああなたが何者かは分かったわ!!正直まだ信じられないけれど………まあそれは一旦置いておいて、でもどうしてあなたはあんな道端で血を流して倒れていたのよ………」
「それまで一緒にいた仲間と仲違いしてな。命かながら転移装置でランダムに跳び、その後力尽きたんだ。………もっとも相手は俺と仲違いしたとは思っていないだろうがな………」
「何か複雑な事情がありそうね………」
「まあ俺達の存在自体が複雑だからな。………さてと」

そう言って零治?は立ち上がった。

「えっ?何処に行くの?」
「さあな。取り敢えず行ける所に行く。当ても無いしやりたい事も無いしな。俺のオリジナルが住んでいる街に長居してはオリジナルにも迷惑がかかるだろう。だったらさっさと偽物は消えた方が良い」
「そんな………」

悲しそうな顔でも無く、諦めた様子も無く、ただ当たり前の様に言う零治?が信じられなかった。

「偽物とか関係無く、あなたはあなたで生きているじゃない!!」
「生きているか………俺は生まれた意味も知らないまま不要と捨てられた。仲間も同じだ。仲間は造った当人に復讐を考えているが、俺にはそんな考えは無い。物騒な事を続けて行く仲間に付いていけず別れたが、別れた後の方が俺は何のためにここに居るのか余計に分からないなった。………いいや、考える様になって答えが出ないのかもしれないな………」

と少し困った顔で答える零治?
そんな様子を見ていて、アリサはわなわなと身体を震わせていたが、我慢の限界だった。

「………だったら答えが出るまで一緒に居なさい!!」

爆発した怒りはそのまま零治?に向かって撒き散らされる。

「何?」

しかしそん
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