暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
後日談1 ゆりかご事件の裏で………
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ている時、アリサのスマホが鳴った。

「もしもし?」
『お嬢様!!』
「鮫島?如何したの?」
『昨日の彼がいなくなってしまいました!!』
「ええっ!?いなくなった!?」

大きな声を上げながら思わず立ち上がるアリサ。

『申し訳ございません。準備の際、目を離した隙に………』
「分かったわ、私も探してみる。鮫島も周辺を探してみて」
『か、かしこまりました!!』

そう言って通話が切れる。

「アリサちゃんどうしたの!?」
「零治が居なくなったみたいなの!!取り敢えず見つかるか分からないけど探してみるわ!!」
「待って!!」

そう言い残し、出て行こうとしたアリサをすずかが止めた。

「私も探すよ!!私も放っておけない!!」
「………ありがとうすずか!!」

頼りになる親友にお礼を言い、2人はカフェから駆け出した………










さて捜索を開始して1時間が経とうとしていた。

「はぁ、はぁ。………一体どこに行ったのよ………」

鮫島から補足として有力な情報を伝えられ、それを元に街の人に聞いてみているが、未だに目撃証言も得られないでいた。

「零治………」

零治は昨日鮫島が着せた服を着替えた様子もなく、そのままの姿で出て行ったらしい。その証拠に服を探すために部屋を荒らされた様な事はなかったし、鮫島が零治から離れたのはほんの数分。着替えていたらとても抜け出せなかっただ。

何を考えているのか、何があったのか………
色々知りたい気持ちを抑え、アリサは再び歩む足のスピードを速める。

(そう言えば………!!)

目撃証言が得られるかもと街を中心に捜索していたが、不意に海鳴市の丘の上に目が行った。

「あそこはまだ行ってないわね………」

歩くと30分以上はかかるのだが、既に姿を消してから1時間以上経過している。
怪我人の足でも到達するのに問題は無いだろう。

「行ってみよう………」

アリサは目的地に向かって駆け出した………
















「はぁ、はぁ………居た………!!」

結果的に、アリサの推測は正解だった。
大きな木を背にその場で座り込んで風で揺らぐ木の葉を見ている。

「ちょっと!!」
「?」

いきなり大きな声で声を掛けられても気だるそうにアリサを見た。

「アリ……サ?」
「私を………!?やっぱりあなたは………」
「いいや、俺は零治じゃないよ………」

そう言ってゆっくりと立ち上がるが、ふらりと体勢を崩しそうになったところをアリサが支えた。

「悪いな、まだ頭がくらくらするんだ…
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