機動戦士ガンダムSEED編
第11話
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特に奪う対象となるのはジンだ。同じ機体同士の武器なら手間もかからず使うことが可能だから丁度いいのだ。なので今回の戦闘ではイージスと戦うのを辞退した。GAT-Xのビーム兵器は威力はあるがバッテリーを多く消費する上にまずGAT-Xシリーズ、またはアストレイシリーズでないと使えない仕様になっているので奪っても全く意味がないのだ。
無反動砲を左手に持ち、オレは他のジンを探すことにした。移動しながら周りをモニターで確認してみるが、戦場はすでに撃墜された機体等の残骸で溢れていた。まあ、それが全て連合のMAや戦艦のものだというのは連合側からすれば直視したくない光景だろうが。
そんなことを思っていると少し遠くで爆発が見えた。モニターの倍率を上げ確認するが…
「なっ!」
そこに映ったのは二機のジンの攻撃によりガンバレルを失い、煙を上げながら敗走しているムウのメビウス・ゼロだった。
原作でも確かこんな場面はあったがムウは何とかアークエンジェルに帰還できていたので驚く程のことではないかもしれない。
だが問題は、二機の内一機は、残っているMA部隊と先遣隊の旗艦であるモントゴメリの撃破を優先しそちらへと向かっていったが、残りの一機はメビウス・ゼロの追撃を行っているのが見えたのだ。
メビウス・ゼロに残っている装備はリニアガンしかない。あれに装備されているリニアガンは威力がジン相手でもあまり見込めないレベルのものだ。その上メビウス・ゼロの優位性はオールレンジ攻撃にあるといういうのに、その肝心のオールレンジ攻撃を行うガンバレルがなければはっきりいって“ただの動く的”状態になってしまう。
オレは推力最大でムウのところへと向かう。戦闘の様子を見てみるとジンが無反動砲を撃ち続け、それをメビウス・ゼロが必死に避けている状態だ。こんなところでムウを死なせる訳にはいかない。
「直感!」
精神コマンドを使い、ジンへ向けて無反動砲を構える。狙うはジンの背中の真ん中あたり。こいつの試し撃ちの的になってもらおうか。
狙いを定め無反動砲の引き金を引く。発射口より白煙を上げながら弾頭が発射され、その反動で機体全体が揺れた。
ジンはメビウス・ゼロに夢中で、自分に向けて放たれた弾頭に気付いたのはもう避けられない位置に迫った時だった。
ドガァァァン!!!
ジンは呆気なく藻屑となって消えた。さすがは大型目標用に開発された武器だ。並のMSなら一発ということか。
「大丈夫か?フラガ大尉」
オレはムウへ通信を入れることにした。機体はアークエンジェルに戻る位は何とかなりそうだが、パイロットも無事とは限らないからな。
『ああ、何とかな…』
オレの言葉にムウはそう答えた。モニターに映るコックピット内の様子を見ても、コックピ
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