機動戦士ガンダムSEED編
第11話
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『総員第一戦闘配備。総員第一戦闘配備…』
艦内に鳴り響いた放送によってオレは目を覚ました。
現在の場所は自分の部屋だ。食堂の一件があった日より数日後、第八艦隊より派遣された先遣隊の暗号通信を受信、それからまた一日経過してアークエンジェルは先遣隊と合流できる程の距離まで近付いたのだが…
「ついに来たか」
原作だと9話にて起こるクルーゼ隊と第八艦隊の先遣隊による戦闘。この戦闘だと確かイージスとジン数機が出てくる筈だ。そして先遣隊の艦にはフレイ・アルスターの父親、ジョージ・アルスターが乗っている。
原作ではこの戦闘で先遣隊と共に死亡し、フレイがキラを使ったコーディネイターへの復讐を志す動機になったりするんだが…しかし、何故先遣隊に付いてきてたんだろうな?大西洋連邦の重要ポストで連合軍のスポンサーであるブルーコスモスの一員だからって軍艦にそう簡単に乗れたりするもんかね?まあ、今考えても仕方ないか。とにかくまずはさっさと格納庫へ急がねばな。
すぐさま服を着替え、パイロット控え室へ向かう。
「しかしアルテミスに行かなかったのに、ちゃんと何のズレもなく原作と同じ戦闘が起こるとはな…」
パイロット控え室まで走って向かいながら、オレはついそんなことを呟いた。
アルテミスに向かわなかったのでアークエンジェルは原作よりも早くユニウスセブンまでたどり着いた。その影響でもしかしたらクルーゼ隊が追いついてくるのが遅れたり、先遣隊と合流するのが早くなったりしてこの戦闘は起こらない場合もあるんじゃないかとも思っていたんだが杞憂だったようだ。
まあ、戦闘が起これば撃墜数を稼ぐことができるし、何よりジンが出てきてくれれば尚都合がいい。兎にも角にも頑張りますか。
「兄ちゃん、早く乗りな。機体の調整は済んでるぜ!」
控え室でパイロットスーツに着替え、格納庫のジンが置いてある場所にたどり着いた。そこには数名の整備斑と一緒にいるマードックがいた。
「フラガ大尉とキラは?」
「大尉ならもうメビウスに乗り込んだ。坊主はまだ来てねぇ!」
「了解!」
マードックとの会話を終了し、オレはジンのコックピットに乗り込む。コックピット内の各機器を立ち上げ、出撃準備を整える。
『ジン、カタパルトデッキへ』
五分程経過した後格納庫内にそんなアナウンスが流れ、カタパルトデッキまで運ばれる。
リニアカタパルトに設置された直後に通信が入る。相手はミリアリア。
『悠凪さん。敵はナスカ級にジン三機、それとイージスです』
「了解」
敵はやはりクルーゼ隊か。油断は禁物だが、イレギュラーな奴が出てくるよりはまだいいな。
そんなことを考えていると、前方のハッチが開
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