第5話 妖精との出会い
[1/11]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
side:リィン
「はあッ!」
僕は鳥型魔獣オオライチョウに切りかかる、オオライチョウはそれをかわして僕に目掛けて翼から竜巻を放つ。
「リィン、避けろ!」
西風の旅団の男性団員であるカイトが僕に指示を出す、僕は一旦攻撃を中断して竜巻をかわす。竜巻を放ち無防備になったオオライチョウに女性団員のミリアが導力銃の一撃を浴びせた。
「キィィッ!?」
自身に攻撃したミリアに振り向くオオライチョウ、その隙に僕はオオライチョウ目掛けて跳躍した、刀を火花が出るほどの早さで抜刀する、すると刀から炎が燃え上がる。
「焔ノ太刀ッ!」
僕の放った一撃はオオライチョウを一刀両断にした
「やったなリィン!」
カイトが僕の側に駆け寄り労いの言葉をかける、ミリアが近くにある大きな巣のような物で何かを探していた、おそらくオオライチョウの巣だろう。
「あったよ、七耀石!」
ミリアが巣から見つけたのは大きな七耀石の塊だった。
七耀石とは鉱山等から採掘される天然資源の結晶体であり地・水・火・風・時・空・幻の七つの属性を持ち導力を生み出すためのエネルギー資源になる。
大体は欠片程度の大きさでそれはセピスと呼ばれているが偶に塊となった七耀石が採掘されることがあり貴重な物として扱われるんだ。
ちなみに魔獣はセピスを好むようで体内にセピスを持っている。
「これが依頼主の言っていた七耀石だよね」
「ああ、間違いないはずだ。さっそく届けに行こう」
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
「おお、無事に取り戻してくれましたか。流石は西風の旅団だ」
貴族の男性が嬉しそうな笑みを浮かべて僕の手を握ってきた。
この男性が今回の依頼主だ。でもこういった依頼は普通は遊撃士に頼むらしいが、どうもこの七曜石は健全な手段で手に入れたものではないらしく所謂曰くつきの代物らしい。だから僕達に依頼したんだね。
「こちらでお間違いないでしょうか?」
「確かにこれは私が奪われた七耀石です」
僕は男性に七耀石を渡した。まあこれが盗品だったとしても僕達には関係ないからね、仕事に関係ない事には基本的に突っ込まないものだよ。
「それでは此方が約束の報酬です」
「200万ミラ、確かに受け取りました」
「それにしてもその若さで大した実力で……流石は〈猟兵王〉の息子ですね」
「いえ、自分などまだまだです」
「今後ともよろしくお願いしますよ」
「ええ、では」
僕達はその場を後にした。
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ