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EVANGELION ANIMA〜もう1つの可能性〜
参話 変わる世界(後)
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くら軍人でも無罪の人間を躊躇なく殺せるのかというとそうではない。
「…」
隊長である男は、何も答えられなかった。
戦自が撤退した後シンジはアスカを抱えてゲージに降りてきた。
[タッタッタッ]
「シンジ君!アスカ!」
ゲージの入り口からミサトが走ってくる。
「ミサトさん…」
「ミサト…」
[ガバッ…ギュゥゥゥッ]
ミサトは、シンジとアスカを力いっぱい抱きしめた。二人の顔がミサトの豊満な胸に沈む。
「みぃがほはん!くぐしいほ!(ミサトさん!苦しいよ!)」
「あにふんのよ!みはほ!(何すんのよ!ミサト!)」
二人は、逃げようとするがミサトは二人を離さない。
[ポトッ…]
「ん?」
シンジの頬に一滴の雫が落ちる。ミサトの涙だ。
「ありがとう…二人とも本当にありがとう」
涙声のミサト。腕を離しやっと解放される二人。
「な、泣かないでくだいよ…」
「いい大人がだらしないわね…」
そう言う二人も涙ぐんでいた。
後からマヤにマコト、シゲルも続いてやって来る。NERVはZLLELに勝利した。
しかし、そう嬉しいことは長続きしない…
戦自の攻撃により莫大な被害を受けた本部。ミサトの後退命令のおかげでA級職員の殆どが無事だったが全体の半数以上の職員が殺されたのは痛手だった。ターミナルつまり入り口から第2発令所までの区間は血の海と化していた。
頭を撃ち抜かれている者や爆発によって手足が吹き飛んだ者火炎放射機により焼かれた者。通路は、銃弾の跡や爆発でぶち抜かれた壁など漫画や映画でも見せられないような悲惨な光景だった。軍人であるミサトが目を背ける程だ。
施設の清掃や修理は本部の職員だけで行った。マヤの潔癖症が治ったほどのものだった。死亡した職員の死体については、はジオフロントで一人ずつ火葬し、骨壺に納めた後肉親や親戚に渡すという対策がとられた。
もう1つ悲しいニュースがあった。ドグマでシゲルが発見したリツコの死体。ミサトは、戦自が介入する前の様子からこうなる予感はしていたので死体が見つかったという報告を受けた時もそこまで動揺しなかった。
一番ダメージを受けたのはマヤだ。
シンジたちが四号機に勝利してからリツコの死体が発見される二週間マヤは開発部長代理を務めていた。気力だけで仕事をしていたがリツコの訃報を聞いた瞬間糸が切れた人形のように崩れ落ちた。その後復活したかと思えば今まで以上に仕事にのめり込み、倒れる寸前でミサトが強制入院させた。
マコトやシゲルも何人もの同僚を失い気が立っていた。仕事中の口喧嘩は、しょっちゅうでミサトの制止がなければ殴り合いにまでなりかけたのだ。オペレータートリオと呼ばれる程仲の良かった3人はバラバラの状態だった。
そして、最も大きな事件があった。
司令のゲンドウと
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