暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico20笑顔〜Reinforce Eins〜
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ース。新たに頂けたこの美しい名と、夜天の魔導書という真の名を取り戻すことが出来た最後の転生。その主があなたで本当に良かった」

「っ、・・・うん、・・・うん・・・!」

「私はここまでですが、あなたの側には温かな家族も、優しき友人も、頼りある仲間もいらっしゃいます」

「そうやね・・・、わたしも幸せ者や・・・!」

「それに、私は生き続けます。目には見えないでしょうが私の魂と、みんなを守りたいという意志は主はやて達の魂と共に居て、あなた達を見守り続けます」

「うん。そやから・・・わたしは、大丈夫やよ・・・! アインスが見守ってくれてるからな・・・!」

「はい。・・・いつもお側に居ますよ。私の大切な・・・はやて」

「っ! ぅく・・・う、ぅ・・・ひっく、リイン・・・フォースぅ・・・、リインフォース・・・!」

いつか主も敬語も無用と言っておられたのを思い出し、はやて、と呼んだ。先ほどまで懸命に作っていた笑顔をとうとう崩し、主はやては大泣きしてしまった。抱きしめたい。抱きしめて安心させてあげたい。その意思だけで私は上半身を起こす。しかしそこまでだ。もう足も動かないし、上半身のバランスを取り、腰を捻るだけで精いっぱい。届かない、主はやてを抱きしめるには。

「ぅく・・・!」

「はやて!?」「はやてちゃん!?」

主はやてが車椅子より自力で立ち上がった。震える脚で懸命に立ち、「リインフォース・・・!」誰の支えも必要とせずに一歩、二歩とベッドへと歩いたのだ。ここで私もとうとう涙を流してしまった。泣かないと決めていたのに、主はやての自分の力だけで歩くその姿に、私は涙を流すのを我慢できなくなってしまった。

「はやて!」

「リインフォース!」

私に向かって倒れ込む主はやてを抱き止める。肉体を実体化して初めてあなたを抱き上げた頃よりいつの間にか背も伸び、体重も増え、大きく成長していたのですね。それを最後にこうして確かめる事が出来、本当に良かった。

「おおきにな! リインフォース! わたし・・・わたしは! リインフォースに逢えて幸せやった!」

「私もです、私もですよ、はやて! 幸せでした、とても幸せでした!」

私ももう涙が止まらない。強く私を抱きしめてくれる主はやてに応えるべく、私も精いっぱいの力を両腕に込めて抱きしめ返す。もうこれ以上望むべくもない。主はやてが自力で歩くその姿を見られたことで私は安心した。視界が涙だけでなく、私を構築していた魔力が粒子化したことで視界が眩しく滲む。

「ありがとうございました、主はやて。ありがとう、ルシル、シグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラ、リイン、フェンリル。ありがとう、なのは、アリサ、すずか、フェイト、アリシア、シャル、アルフ。ありがとうございま
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