■2■ 捕獲
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?」
頭にキックが命中したスキャンプラスは吹っ飛んだ。
そして、壁に叩きつけられた。
「何をやっている、あんな小娘相手にっ!」
ヴィムは声を荒げた。
「す、すみません!」
スキャンプラスは完全に動揺した。
怒られると萎縮してしまうタイプだった。
いきなりビームを放ってみたものの狙いが定まっていない。
美紅は余裕で避けることができた。
「もうあんたなんかにやられないわよっ!」
そう言うとディメンションビームを放った。
スキャンプラスはそれを避けようとしたが動揺はまだ続いていた。
そして、体制を崩して手元が狂ってしまった。
放ったビームはヴィムの方に飛んでいった。
この状況はヴィムにも予想外だった。
まさか自分の方に味方のビームが飛んでくるとは思っていなかった。
咄嗟に避けるが少しばかり出遅れてしまい、肩を掠ってしまった。
ヴィムのブラもスキャンされ、消滅した。
そして、小ぶりなヴィムの胸が露わになった。
「何をやってる!」
ヴィムが叱咤すると、スキャンプラスはさらに動揺をした。
「す、すみません!」
スキャンプラスは速攻でヴィムの前に土下座をして謝った。
ヴィムは胸がはだけていることを気にする様子はまったくなく、隠すこともしない。
「そんなことはどうでもいいから、さっさとあの娘を黙らせろ!」
美紅の方を指差して指示を出した。
「は、はいっ、わかりましたぁっ!」
緊張したからなのかオッケーと軽口を叩くことなく、軍隊に配属された新人のようにビシッ立ち上がってヴィムに敬礼をした。
そして、すぐに美紅に向けてビームを連射した。
「きゃっ」
緊張しているせいか狙いは定まっていなかったが、連射をされると避けるのに精いっぱいだ。
美紅としてはこの光線に当たるわけにはいかない。
さすがにヴィムのように胸を出したまま平然と戦える自信はなかった。
外れたビームは壁に当たっていくが壁が消えることはなかった。
パンツ姿で戦っていることを考えると、壁が消えないこと自体にはホッとしているところもあったが、ここから脱出すればいけない美紅にとっては安心ばかりもしていられなかった。
「こっちの女は私に任せろ」
ヴィムはくるみを指差した。
「あ、ありがとうございますっ!」
スキャンプラスの攻撃を見て、自分も手を動かした方が事態は早く進むと考えたのだ。
もともとスキャンプラスは対戦用ではないのだから戦闘で手こずってしまうことは、現状は仕方がないことだ。それはヴィム自身もわかっていた。
くるみを捕えにかかったヴィムの方に、美紅は一瞬目がいった。
そこに隙ができた。
そのタイミングをスキャンプラスは逃がさなかった。
上司であるヴィムの手を煩わせている現状を打破するためには自分がしっかりしなければいけない。
この
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