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ウイングマン スキャンプラス編
■2■ 捕獲
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力もないくるみが役に立てるとは思えない。
それよりも早く健太の元に行って、応援を頼むべきだと考えた。
「わかった。広野君を呼んでくる!」
そう言うとくるみは走り出した。


「何をしている! お前の能力ならあいつらを動けなくできるだろうが!」
ヴィムの声にスキャンプラスの表情が変わった。
何かを思い出したかのようにポンと手を叩いた。
「オッケーオッケー! オレ様は捕えて調べることが役目でしたね!」
そして、くるみに目がけ、手から円盤が発射した。
円盤は輪っかになると手錠のようになったくるみの足を捕えた。
「きゃっ!」
くるみはつまずいた拍子に声を上げた。
「オッケーオッケー!まずは一人!」
美紅は後方を振り返って人気アイドルの様子を見た。
「くるみちゃん!?」
スキャンプラスはニヤリと不敵な笑みを見せた。
「でも、貴様は人のことを気にしている余裕があるのかな?」
そして美紅に向けてピンクに光るビームを放った。
美紅は咄嗟に飛び上がって避けようとしたが、一瞬遅く、スカートにかすってしまったようだった。
ビームは太もも付近で消滅したが美紅に体に当たった感触もなかったし、当然、痛みはなかった。
スカートがも少しばかり破損したかもしれないが、それは別に大した痛手ではないと、美紅は思っていた。
しかし、違った。
「えっ!?」
スカートが消滅したのだ。
スキャンプラスはビームを当てることでその物質をデータに変換することができる。
美紅のスカートはスキャンプラスによってデータ化されてしまったのだ。
スカートが消えると美紅のパンツは丸出しになってしまった。
上着の裾で多少隠れているとは言え、完全に丸見えだ。
「な、な、何? どういうこと?」
プラス怪人の攻撃に掠ったかもしれないが、決して致命傷ではなかった。
やられた感触さえなかったのだ。しかし、自分のスカートが消えてなくなった。
予想外の事態に自分に何が起きたのか理解できずに、美紅の動きが一瞬止まった。
「小川さん!?」
くるみも驚いた。
振り返ると美紅のスカートがなくなり、パンツ丸出し状態になっているのだ。
何を言えばいいのかわからなくて、思わず名前が口から出た。
その声に美紅は自分の格好がどうなっているのか理解した。
スカートが消えたのは夢でも見間違いでもなく、現実だった。
さすがに中学3年にもなると人前でパンツ丸出しで飛び跳ねるなんてことは恥ずかしくてできない。
「いや〜ん、何、これ〜」
慌てて下半身を隠そうとすると、飛行もままならない。
手で前を隠せば後ろが丸見え、後ろを隠せば前ががら空きだ。
どうすることもできない。
「フフフ。スキャンプラスは非生物をデータに変換して保存することができるのよ」
恥ずかしそうにスキャンプラス
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