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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第九十八話 新たな魔術師の才能
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秘密にしたくなかった」
瞳を開け、アリサを改めて見つめ
「こんな私ですけど友達でいてくれますか」
差し出される右手。
アリサは静かに手を伸ばし、すずかの右手を通り過ぎる。
そして、すずかのおでこにデコピンを全力で叩き込んだ。
「あ、アリサちゃん!?」
「ふん、バカすずか。
そんなことで友達じゃなくなるはず無いでしょ!
一般とは少し違う力や特徴を持っているだけですずかの事を友達じゃないなんて思うはず無いでしょ。
すずかがなんであっても、すずかはすずかでしょ」
自分が言った事が恥ずかしかったのか、赤くなった顔を見られたくなかったのか、プイッと顔を逸らすアリサ。
そんな友人の姿に、嬉しくて零れた涙を拭い、抱きしめる。
「すずか!?」
「女の子同士なんだから気にしない、気にしない」
「もう〜、一方的に抱きしめられるだけは気にするでしょ。
私にも抱きしめさせなさい!」
二人はにぎやかにゆっくりと入浴を楽しむのであった。
そして、二人の入浴が終わり、食事が済んだ後、改めて魔術特性が士郎によって調べられ、魔術回路の起動する時のスイッチが確認される。
「予想以上にいい素質を持つ魔術師だな」
二人並行で行うため、二人の特性などをまとめながら、士郎がポツリと呟く。
アリサ・バニングス
魔術回路二十本
魔術属性『火』
スイッチ:炎を掴むイメージ
月村すずか
魔術回路十七本
魔術属性『氷』
スイッチ:枷を外し夜の一族の能力を解放するイメージ
魔眼:重圧
魔術属性がはっきりしたし、スイッチのイメージもしっかりしている事に満足しながらも課題も多く、どう教えていくかと頭を悩ませていた。
一番の問題といえばアリサとすずかはそれぞれ火と氷という属性であり、教える士郎は剣という特殊すぎる属性を持っていることなのだ。
「遠坂かルヴィアがいれば、どちらも大丈夫なんだが」
基礎ということであれば士郎でもどうにか教えることは出来るが、どうしても極めるということになると士郎では限界がある。
とはいえ、士郎自身、二人の属性が剣などという珍しすぎる属性を持っているなど思っていなかったので、魔術を教える前から悩んでいることなのだが
「まあ、悩んでも答えは出ないからな。
気長に考えるとしようか」
後回しという名の、解決が難しい問題から逃避して先ほどの魔術の結果に思考を移す。
先ほど魔術回路起動させ、アリサに発火、すずかに氷結と属性にあった単純魔法を士郎が補助しながら行ったのだ。
その際、アリサは手を翳した物が発火するのではなく、一瞬手の平に炎を生み出した。
すずかは対象だけでは
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